外務省・新着情報
令和4年8月26日
日・コモロ首脳テレビ会談（写真提供：内閣広報室）8月26日、午後6時20分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、第8回アフリカ開発会議（TICAD8）出席のためチュニジア共和国を訪問中のアザリ・アスマニ・コモロ連合大統領（H.E. Mr. AZALI Assoumani, President of the Union of the Comoros）と首脳テレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、TICAD8に対面参加できないことは残念であるが、アザリ大統領の協力を得て成功させたい旨述べました。また、岸田総理大臣から、インド洋上の要衝に位置するコモロは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現の観点から重要であり、現在、乳幼児のための栄養改善事業を実施している旨述べました。これに対し、アザリ大統領からは、安倍元総理大臣に対する弔意を表明するとともに日本のこれまでのTICADの取組を評価し、コモロの開発に対する日本からの広範な支援に謝意を述べ、双方は、TICAD8の成果を踏まえて両国関係の一層の発展に取り組んでいくことで一致しました。
- 続いて、岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。アザリ大統領からは、ウクライナ情勢、大国間の対立を懸念しており、様々な経験を持つ日本は対立緩和のために役割を果たせると考えると述べました。また、岸田総理大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
- このほか、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、NPT体制の維持・強化に向けた連携を含めた軍縮・不拡散、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。