外務省・新着情報

令和4年8月26日
会談を前に、ガヌー・モーリシャス陸運ライトレール大臣兼外務・地域統合・国際貿易大臣と握手する林外務大臣
日・モーリシャス外相会談の様子

 8月26日、午後4時(現地時間。日本時間翌日午前0時)から約30分間、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジアを訪問中の林芳正外務大臣は、アラン・ガヌー・モーリシャス共和国陸運ライトレール大臣兼外務・地域統合・国際貿易大臣( Hon. Alan GANOO, Minister of Land Transport and Light Rail and Minister for Foreign Affairs, Regional Integration and International Trade of the Republic of Mauritius)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、TICAD8への参加に謝意を示すとともに、2020年8月の油流出事故はモーリシャス経済に甚大な被害を及ぼしうるものだったが、事故を受けて実施した海洋環境保護・海難防止や、デジタル分野の協力が経済回復につながることを期待しつつ、今般立ち上げる二国間ビジネス環境改善委員会を通じて、今後も関係を深めていきたい旨述べました。これに対し、ガヌー大臣からは、安倍元総理大臣に対する弔意表明があり、林大臣から謝意を述べました。また、ガヌー大臣から、新型コロナ対策を含む日本からの広範な支援に謝意を述べ、「自由で開かれたインド太平洋」の促進と海洋安全保障の重要性を強調しました。その上で、双方は、TICAD8の成果を踏まえて両国関係の一層の発展に取り組んでいくことで一致しました。
  2. 続いて、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。ガヌー大臣からは、日本からの支援に感謝すると述べました。また、林大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
  3. このほか、双方は、気候変動問題、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、NPT体制の維持・強化に向けた連携を含めた軍縮・不拡散、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。

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