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令和4年8月27日
マドブーリー・エジプト・アラブ共和国首相とのテレビ会談に臨む岸田総理大臣の様子 日・エジプト首脳テレビ会談(写真提供:内閣広報室)

 8月27日、午後8時55分から約25分間、岸田文雄内閣総理大臣は、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジア共和国を訪問中のマドブーリー・エジプト・アラブ共和国首相(H.E. Mr. Dr. Mostafa Madbouly, Prime Minister of the Arab Republic of Egypt)と首脳テレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、マドブーリー首相のTICAD8への参加に謝意を表明するとともに、同首相の協力を得て成功させたい旨述べました。
  2. 両首脳は、TICAD8の成果を踏まえて両国関係の一層の発展に取り組んでいくことで一致し、スエズ運河経済特区への協力、エジプト・日本科学技術大学(E-JUST)へのアフリカ地域からの博士課程を中心とした留学生受け入れ継続・拡大や、エジプトにおける日本式教育の発展、更にはエジプトが議長国を務めるCOP27の成功に向けた連携等について確認しました。
  3. 続いて両首脳は国際情勢についても議論を行いました。岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがすものであり、国際社会で協調して対応していく必要がある旨述べるとともに、日本はウクライナ危機以降のエジプト経済を下支えすべく資金協力を継続するとして、サムライ債発行への支援実績や円借款の供与について言及しつつ、食糧支援の実施についても説明しました。これに対し、マドブーリー首相からは、日本の支援に謝意が示されました。また、岸田総理大臣から透明で公正な開発金融の重要性について述べ、両首脳は共に協力していくことを確認しました。
  4. このほか、両首脳は、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。また、今般のNPT運用検討会議を受けて、NPT体制の維持・強化に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

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