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令和4年8月27日
会談を前に、バレ・ソマリア連邦共和国首相と握手する林外務大臣
バレ・ソマリア連邦共和国首相と会談を行う林外務大臣

 8月27日、午後6時50分頃(現地時間。日本時間28日午前2時50分頃)から約30分間、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジアを訪問中の林芳正外務大臣は、ハムザ・アブディ・バレ・ソマリア連邦共和国首相(H.E. Mr. Hamza Abdi BARRE, Prime Minister of the Federal Republic of Somalia)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、日本はソマリアに対して2007年以降総額5億ドル超の支援を実施しており、今般任命した「アフリカの角」担当大使の活動を通じ、引き続きソマリアの治安改善及び開発を後押しして地域の安定に貢献していきたい旨述べました。これに対し、バレ首相からは、安倍元総理大臣に対する弔意の表明があり、林大臣から謝意を述べました。その上で、バレ首相から、日本のこれまでの広範な支援への謝意があるとともに、気候変動の影響への対策を含め、日本からの更なる支援への期待の表明がありました。そして、双方は、海洋や農業分野における人材育成を通じ両国関係の一層の発展に取り組んでいくことで一致しました。
  2. 続いて、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。バレ首相からは、アフリカの食料安全保障の脆弱性が明らかになっており、日本からの支援に感謝すると述べました。また、林大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
  3. このほか、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。また、今般のNPT運用検討会議を受けて、NPT体制の維持・強化に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

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