外務省・新着情報

令和4年8月28日
会談を前に、シエラレオネ外相と握手をする林外務大臣
日・シエラレオネ外相会談の様子

 8月28日、午前10時45分(現地時間。日本時間午後6時45分)から約30分間、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジアを訪問中の林芳正外務大臣は、デイヴィッド・ジョン・フランシス・シエラレオネ共和国外務・国際協力大臣(Hon. Prof. David John FRANCIS, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Sierra Leone)との間で外相会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、TICAD8への参加に謝意を示すとともに、経済発展の礎である電力インフラを始め、保健や農業等の開発努力を後押ししていきたい旨述べ、ビジネス面においては、日本企業の事業展開への引き続きの支援を要請しました。これに対し、フランシス大臣から、安倍元総理大臣に対する弔意の表明があり、林大臣から謝意を述べました。続いて、フランシス大臣は、日本のこれまでのTICADの取組を評価し、食料や保健分野を始めとする日本からの広範な支援に謝意があるとともに、TICAD8において岸田総理大臣が表明した取組、とりわけ「人」への投資を歓迎する旨述べました。その上で、双方は、国際場裏で一層協力していくことで一致しました。
  2. 続いて、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。フランシス大臣からは、シエラレオネの脆弱性が明らかになっており、シエラレオネとして日本の取組を支持すると述べました。また、林大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
  3. このほか、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。また、今般のNPT運用検討会議を受けて、NPT体制の維持・強化に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

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