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令和4年8月28日
南スーダン副大統領と笑顔で会談する岸田総理大臣の様子 アブデルバギ南スーダン副大統領との会談(写真提供:内閣広報室)

 8月28日、午後7時05分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジア共和国を訪問中のフセイン・アブデルバギ・アコル・アガニー南スーダン共和国副大統領(H.E. Hussein Abdelbagi Akol Agany, Vice President of the Republic of South Sudan)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、TICAD8に対面参加できないことは残念であるが、アブデルバギ副大統領の協力を得て成功させたい旨述べました。また、岸田総理大臣から、和平合意履行期限の延長を関心を持って注視しているとしつつ、キール大統領による国民融和及び平和と安定の早期実現に向けた更なる積極的な取組が必要であり、日本としても引き続き南スーダンの国づくりを後押ししていく旨述べました。これに対し、アブデルバギ副大統領から、日本のこれまでのTICADの取組を評価し、南スーダンの開発に対する日本からの広範な支援及び和平合意履行への支援に謝意を述べました。また、アブデルバギ副大統領より、安倍元総理大臣の逝去に弔意の表明がありました。双方は、TICAD8の成果を踏まえて両国関係の一層の発展に取り組んでいくことで一致しました。
  2. 続いて、岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。アブデルバギ副大統領からは、南スーダンもウクライナでの戦争を懸念している、この戦争は外交的・平和的な手段で一日も早く停止するべきと述べました。また、岸田総理大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
  3. このほか、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。また、今般のNPT運用検討会議を受けて、NPT体制の維持・強化に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

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