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令和4年8月28日
ムーサ・ファキ・アフリカ連合委員会委員長とテレビ会談を行う岸田総理大臣の様子 ムーサ・ファキ・アフリカ連合委員会委員長との会談(写真提供:内閣広報室)

 8月28日、午後8時から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)出席のためチュニジア共和国を訪問中のムーサ・ファキ・マハマト・アフリカ連合(AU)委員会委員長(H.E. Mr. Moussa Faki Mahamat, Chairperson of the African Union Commission (AUC))とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、TICAD8に対面参加できないことは残念であるが、ファキ委員長とともにTICAD8を成功させたい旨述べました。また、岸田総理大臣から、アジェンダ2063の下での、平和と安定、新型コロナ対策、経済の回復に向けたAUの取組を高く評価し、日本も、回廊整備、アフリカ自由貿易圏、KAIZENを含め、大陸横断的な取組を進めており、日AU委員会関係を更に発展させたい旨述べました。これに対し、ファキ委員長からは、日本のアフリカ諸国の開発、平和・安定、アフリカ諸機関に対する広範な支援に謝意を述べるとともに、日本とAUCとの政治対話を進めたいと述べました。双方は、TICAD8の成果を踏まえてTICADプロセスの一層の発展に取り組んでいくことで一致しました。
  2. 続いて、岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である、日本としてアフリカの食料安全保障の強化に引き続き貢献していく旨述べました。ファキ委員長からは、食糧危機についてアフリカはウクライナにおける戦争により影響を受けている、戦争の政治的解決を促していると述べました。また、岸田総理大臣から、開発金融の透明性・公正性の重要性を説き、双方は共に協力していくことを確認しました。
  3. このほか、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった地域及び国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。また、今般のNPT運用検討会議を受けて、NPT体制の維持・強化に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

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