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令和4年8月31日
「科学技術外交推進会議」第5回会合の開催
「科学技術外交推進会議」第5回会合で発言する林大臣
「科学技術外交推進会議」第5回会合の開催

 8月31日、林芳正外務大臣、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び小谷元子次席科学技術顧問の出席の下、「科学技術外交推進会議」の第5回会合がハイブリッド形式で開催されました。

  1. 冒頭、林大臣から、科学技術外交の推進を重視する旨述べつつ、地球規模課題の解決や経済安全保障の観点から科学技術・イノベーションの重要性がさらに高まる中で、当該推進会議で活発な議論がなされていることを高く評価している旨述べました。また、本年6月の「科学技術力の基盤強化に係わる提言」を参考にし、関係府省・機関との連携や在外公館の体制・機能強化と更なる活用を進め、在外公館を通した信頼性を持った情報の収集能力を一層高めたい旨述べました。
  2. 続いて、松本科学技術顧問及び小谷次席科学技術顧問から、直近の活動概要として、米国出張や欧州出張を通したネットワーキング活動、海外の日本人研究者へのヒアリングも踏まえた国際頭脳循環促進に資する助言活動、様々なフォーラムでの講演やTICAD8のサイドイベント参加をはじめとした対外発信活動などについての報告がなされました。
  3. さらに、経済安全保障や国際頭脳循環、ODAといったテーマに沿って、委員の間で、科学技術外交の現状認識や課題、今後の方向性等について活発な議論が行われました。今後も様々な国際会議や外交機会において、助言や関係者との意見交換を行う予定です。

[参考1]外務大臣科学技術顧問(外務省参与)
 平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和3年4月、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長が外務大臣科学技術顧問 に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
なお、令和4年4月には、外務大臣次席科学技術顧問として、小谷元子東北大学理事・副学長が就任。

[参考2]

 平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
 松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、定期的に会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、副座長の小谷次席顧問を含め、合計22名。)。

[参考3]

 科学技術外交推進会議が、科学技術外交を推進するに当たって重要となる我が国の科学技術力の基盤強化のために必要な取組をとりまとめたもの。


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