文科省・新着情報
令和4年9月2日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび、オンラインにより開催された「第15回国際地学オリンピック(主催国:イタリア(アオスタ))」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際地学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。(共同発表:特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会)
1.受賞状況
金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※金メダルは参加者の約10%、銀メダルは20%、銅メダルは約30%の割合で与えられる。
2.参加者
4名の高校生
3.受賞者詳細
下河邊 太智 さん | 海城高等学校(東京都) | 2年 | 金メダル |
塚原 大輝 さん | 灘高等学校(兵庫県) | 2年 | 銀メダル |
北村 瑞輝 さん | 千葉県立東葛飾高等学校(千葉県) | 3年 | 銀メダル |
泊 あすみ さん | 神戸女学院高等学部(兵庫県) | 3年 | 銅メダル |
4.参加国数/人数
34か国・地域/204名
5.場所/期間
オンライン開催(大会主催国/都市:イタリア/アオスタ)
令和4年8月25日(木曜日)~8月31日(水曜日)(日本時間)
6.派遣機関
特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会
<参考資料>
◆大会概要
・国際地学オリンピックは、2007年に韓国にて第1回大会が開催された。
・2022年のイタリア大会は、第15回目。
・日本は、2008年から参加を開始し、毎年4名の生徒を日本代表として派遣。本年は14回目の参加。
・昨年は、34か国・地域から185名の生徒が参加し、日本はExcellent1名、Very Good2名、Good1名受賞。
・本年は、34か国・地域から204名の生徒が参加し、日本は金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名受賞。
・来年開催国は未定。
◆日本代表団(参加生徒)の日程
8月25日(木曜日) | 開会式 |
8月26日(金曜日) | Data Mining Test (DMT) |
8月27日(土曜日) | Earth System Project (ESP) |
8月28日(日曜日) | Earth System Project (ESP)発表 |
8月29日(月曜日) | National Team Field Investigation (NTFI)発表 |
8月30日(火曜日) | ELsI発表、IESO Art/pledge発表 |
8月31日(水曜日) | 表彰式・閉会式 |
※DMT:コンピュータを利用した地学に関するデータ分析と思考力を問う個別試験
※ESP:国際チームによる地球システムに関する調査とポスタープレゼンテーション
※NTFI:各国参加生徒チームで事前に実施する野外調査とその成果のプレゼンテーション
※ELsI (Earth Leaning students’ Ideas):IGEOが公開している地学学習教材集に関する動画発表
※IESO Earth science and art/pledge:地学に関連したアート作品やポエムなどの作品発表
◆国際地学オリンピックにおける直近の日本代表の成績
2018年(第12回 タイ・カーンチャナブリ―大会)
金メダル3名、銀メダル1名(参加規模:38か国・地域、139名)
2019年(第13回 韓国・大邱大会)
金メダル4名(参加規模:43か国・地域、163名)
2020年(第14回 ロシア大会)
新型コロナウイルス感染拡大により中止。
2021年(第14回 大会(オンライン開催))
Excellent1名、Very Good2名、Good1名受賞。
※2021年度は、メダルの代わりに、金メダルに相当するExcellent、銀メダルに相当するVery Good、
銅メダルに相当するGoodがそれぞれ、約10%、約23%、約26%の割合で与えられた。
◆国際地学オリンピック(IESO=International Earth Science Olympiad)
国際地学オリンピック(International Earth Science Olympiad; IESO)は、国際地質科学連合(IUGS)の下部組織が支援するInternational Geoscience Education Organization (IGEO) の主要活動として創設された、高校生のための地学の国際大会である。2007年に第1回大会が韓国で開催され、以降、コロナ禍で中止となった2020年を除いて毎年開催されている。大会は、地学分野に秀でた生徒の発掘と地学学習の促進、ならびに地学および地学教育における国際交流・協力の促進を主な目的としている。
◆日本地学オリンピック
日本地学オリンピックは、地球惑星科学や宇宙惑星科学などの才能・素質のある高校生・中学生を見出すとともに、わが国の地学教育の充実・発展に寄与することを目的として、国際地学オリンピック日本委員会(2009年2月よりNPO法人地学オリンピック日本委員会に移行)が2007年に第1回大会を開催。2008年以降、毎年4名の生徒を派遣している。
第15回日本地学オリンピックは、第16回国際地学オリンピック大会の代表選考も兼ねて、募集が2022年9月1日(木曜日)~11月15日(火曜日)、一次予選が12月18日(日曜日)、二次予選が2023年1月22日(日曜日)、本選が3月12日(日曜日)~14日(火曜日)の日程で開催される。
お問合せ先
文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課
川村、勝屋
電話番号:03-6734-4191
特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会
澤口、瀧上
電話番号:03-3815-5256