外務省・新着情報

令和4年9月2日
日・モロッコ外相テレビ会談で発言する、林大臣の様子(接写)
日・モロッコ外相テレビ会談に臨む、林大臣の様子(会談室全体の様子)

 9月2日、午後9時10分から約30分間、林芳正外務大臣は、ナースィル・ブリタ・モロッコ王国外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣(H.E. Mr. Nasser Bourita, Minister of Foreign Affairs, African Cooperation and Moroccan Expatriates of the Kingdom of Morocco)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、両国は皇室・王室の友好関係を基礎として長年良好な関係にあり、多くの分野で更なる発展のポテンシャルがあることを踏まえ、両国の関係を更に発展させていきたい旨述べました。これに対し、ブリタ大臣からは、両国は、長年、様々な分野で良好な関係を構築しており、両国の協力を一層強化していきたい旨述べました。
  2. 両大臣は、本年4月の投資協定及び租税条約の発効を歓迎し、日本企業のモロッコ進出を一層後押ししていくことで一致しました。林大臣から、本年7月に署名した220億円を限度とする教育分野の円借款の供与を通じ、モロッコの社会経済開発及び経済安定の促進を後押ししたい旨述べました。また、林大臣から、農業生産にとって重要な肥料であるリン酸アンモニウムの安定供給に向けた協力を求めました。ブリタ大臣からは、これまでの日本の支援に感謝を示すとともに、安定供給に協力したいとの発言がありました。
  3. また、林大臣から、モロッコのTICAD8不参加は残念であり、「西サハラ」を国家承認しないという日本の立場に何ら変更はなく、TICAD8の会合においても、その旨明確に表明している旨述べました。その上で両大臣は、TICADはアフリカ開発を議論する重要なフォーラムであり、その目的を達成するため、今後とも連携していくことを確認しました。
  4. 両大臣は国際情勢についても議論を行いました。林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に国際社会で協調して対応していくことが重要である旨述べました。ブリタ大臣からは、国際社会が直面する諸課題に日本と協力して対処していきたい旨述べました。
  5. このほか、両大臣は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革といった国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。

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