外務省・新着情報

令和4年9月7日

 9月6日(現地時間同日)、イラン・イスラム共和国(テヘラン)において、我が方、相川一俊駐イラン・イスラム共和国日本国特命全権大使と、先方クラウディオ・プロヴィダス国連開発計画(UNDP)イラン代表(Mr. Claudio Providas, UNDP Resident Representative in the Islamic Republic of Iran)との間で、供与額3.82億円の無償資金協力「チャーバハール地域における淡水化システムの供与及び効果的な農業水利を通じた脆弱な地域コミュニティの水不足に対する強靱性強化計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. イラン・イスラム共和国シスタン・バルチスタン州では、近年干ばつが慢性化しており、同州の人々の生活に重要な水源である湖沼や河川が干上がる等、市民の生活に深刻な影響が生じています。また、農業用水の利用に関する整備が不十分であることから、同国で消費される水の90%以上が農業のために消費されており、水供給が常に不足している状況です。
  2. この協力は、同国シスタン・バルチスタン州チャーバハールにおいて、逼迫する水供給の問題を解決するため、淡水化システムの整備及び水利用効率の良い農業のための灌漑システム導入等の支援を行うものです。
  3. この協力により、同地域の逼迫する水供給の問題を解決し、もって同州の市民の生活の改善を通じた、イランの経済・社会基盤の強化が期待されます。
(参考)イラン・イスラム共和国基礎データ

 イラン・イスラム共和国の面積は約165万平方キロメートル(日本の4.4倍)、人口は8,399万人(世界銀行、2020年)、1人当たり国民総所得(GNI)は約3,480米ドル(世界銀行、2021年)。


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