外務省・新着情報

新型コロナウィルス(水際措置)

【NHK 岩澤記者】水際対策について伺います。政府は水際対策を段階的に緩和していく方針ですが、入国者数の上限撤廃、個人旅行客の受入れ、そしてビザの免除等の検討状況を教えてください。また、緩和の判断要素としている国内外の感染状況などを、現在どのように分析しているかも併せてお願いします。

【林外務大臣】入国者総数の上限、また査証免除措置の再開、さらには個人旅行客の受入れ、こうしたものを含む今後の水際対策につきましては、政府として、感染拡大防止と、それから社会経済活動のバランスを取りながら、緩和を進めていくと、こうした基本的な考え方の下で、内外の感染状況やニーズ、それから主要国の水際措置の状況等を踏まえながら、検討していくことになっております。
 新型コロナの感染状況ですが、各国・地域によって異なるものの、世界全体の傾向として、新規感染者数・死亡者数が減少傾向にある、こういうふうに捉えておるところでございます。

エリザベス二世女王陛下の崩御(国葬への対応)

【共同通信 植田記者】エリザベス女王の国葬についてお伺いします。エリザベス女王の国葬には、世界中から要人が参列する見通しで、バイデン大統領も出席を明言しました。日本政府として、総理や林外相を含めた出席の検討状況についてお伺いします。

【林外務大臣】英国エリザベス二世女王陛下の崩御に関しまして、改めて心から哀悼の意を表したいと思っております。
 10日、英国王室が、現地時間19日に国葬を執り行う旨公表したと承知をしておりますけれども、我が国政府としての対応、これ、現時点で決まっていることはございません。
 いずれにしても、英国王室史上最長となる70年にわたって、世界の平和と繁栄のために、極めて大きな役割を果たされてきたエリザベス二世女王陛下の国葬において、適切な形で弔意を示すために、然るべく検討していく考えでございます。

国連総会

【毎日新聞 今野記者】来週ニューヨークで国連総会が開かれます。例年、総理も出席されていますけれども、今回の総会での論点と、期待される成果について大臣のお考えを伺えればと思います。

【林外務大臣】岸田総理及び私(林大臣)は、諸般の事情が許せば、国連総会に出席をする方向で調整をしておるところでございます。今回の国連総会ですが、ウクライナ情勢を含む現下の国際情勢、これを踏まえて、安保理改革を含む国連機能の強化、それから核軍縮や、国際社会が直面する様々な課題、こうしたものに対する我が国の考え方、これを積極的に発信をして、国連の役割、これを強調するとともに、各国との連携を確認すると、そうした有意義な機会になるものと考えておるところでございます。

新たな安全保障戦略の策定

【朝日新聞 野平記者】安保関連3文書の改定に関連して、有識者会議が設置されて、財源についてもこの場で話し合われる見通しです。そうした中、先日、木原官房副長官が財源として国債の発行も排除しないという考えを示されました。大臣も同様の考えでしょうか。この財源についてのお考えをお聞かせください。

【林外務大臣】日本を取り巻く安全保障環境、これが一段と厳しさを増す中で、本年末までに、新たな国家安全保障戦略を策定することになっております。日本の防衛力を5年以内に抜本的に強化して、その裏付けとなる防衛費の相当な増額、これを確保する決意を既に政府から表明をしているところでございます。
 防衛費の内容や規模等については、新たな国家安全保障戦略等の策定、また今後の予算編成過程において、検討されるものと承知をしておりまして、その際に、財源の在り方についても、政府として検討をしていくこととなっております。
 この有識者会議においても、総合的な防衛体制の強化と併せて、経済財政の在り方についても議論されるものと承知をしておりまして、その中で、財源の在り方・考え方についても、ご意見を伺うことになるのではないかと考えております。

国連総会(日韓首脳会談の可能性)

【共同通信 植田記者】日韓首脳会談についてお伺いします。韓国大統領府高官は尹(ユン)大統領がニューヨークでの国連総会に出席する機会に、岸田首相と何らかの形で協議を行う方向で調整していると明らかにされました。現在の政府の検討状況についてお伺いします。

【林外務大臣】日韓首脳会談の実施につきましてですが、現時点で何か決まっていることはございません。

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