外務省・新着情報

冒頭発言

(1)外交史料館特別展示「日中国交正常化50年」

【小野外務報道官】本日は、私(小野外務報道官)から2点ございます。
 初めに、外交史料館特別展示「日中国交正常化50年」の開催についてです。
 外務省では、9月22日木曜日から12月27日火曜日までの日程で、特別展示「日中国交正常化50年」を、外交史料館展示室において開催いたします。
 本年は、「日中共同声明」の発出により、日本と中国が国交を正常化して50周年の節目の年に当たります。本展示は、これを記念して開催するもので、「日中共同声明」や「日中平和友好条約」などの関連史料を展示いたします。今回の特別展示では、1972年9月の「日中共同声明」及び1978年の「日中平和友好条約」に加え、田中角栄総理の訪中、鄧小平中国国務院副総理訪日等の関連史料を展示する予定となっています。展示史料18点は、全て原本です。
 外交史料館では、常設展示に加え、外務省周年事業等にちなんだ、こうした「特別展示」、テーマを決めた企画展示や他館との連携展示を開催しており、我が国外交において、歴史的価値のある記録文書を、積極的に一般の方々のご利用に供するよう努めています。

(2)米軍施設・区域を活用した日米交流事業

【小野外務報道官】続きまして、米軍施設・区域を活用した日米交流事業の実施についてです。
 外務省は、2020年度から米国防省教育部(DoDEA(ドディア))との共催で、在日米軍施設・区域が所在する地域におきまして、地元の中高生と米国軍人の子女との交流事業を実施しています。
 昨年度は、山口県岩国市、長崎県佐世保市、青森県三沢市で実施しました。参加された学生や地元自治体からは、お互いを理解し、関係性を深める良い機会となったとの声をいただきました。複数のメディアにも取り上げていただき、大変有意義なものになったと認識をしています。
 本年度は、9月17日及び18日に、山口県の岩国飛行場において第1回目を実施いたします。その後、沖縄県のキャンプ・桑江、長崎県の佐世保海軍施設、青森県の三沢飛行場、神奈川県のキャンプ・座間及び横須賀海軍施設、東京都の横田飛行場で、順次開催をしていく予定となっています。
 この交流事業が、在日米軍と地元社会の相互理解の促進に貢献するとともに、国際社会で活躍する人材の育成にも繋がることを期待をしています。
 私(小野外務報道官)からは以上です。

故安倍晋三元総理大臣の国葬儀

【朝日新聞 相原記者】安倍元首相国葬について伺います。先週の閉会中審査で、岸田総理は一部の国を、国葬に出席する来賓の氏名を一部公表しましたけれども、残りの国については、どのような形で発表する予定なんでしょうか。

【小野外務報道官】現時点で190以上の代表団の参列を見込んでおり、これまでに米国のハリス副大統領、カナダのトルドー首相、インドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー首相、シンガポールのリー・シェンロン首相、ベトナムのフック国家主席、カンボジアのフン・セン首相、EUの首脳であるミシェル欧州理事会議長に加え、オーストラリアのハワード元首相、アボット元首相、ターンブル元首相が参列の意向を示されています。
 これ以外の具体的な参列者につきましては、相手国との関係等に鑑みまして、現時点では明らかにできる状況にはありませんが、適切なタイミングに、然るべき形で公表したいと考えています

【朝日新聞 相原記者】190以上の国には、もう既に返事は来ていて、公表のタイミングを待っているのか、それともまだ返事が来ていなくて、催促みたいな形でですね、相手の意向を確認している状況なのか、どちらなんでしょうか。

【小野外務報道官】先ほど申し上げましたとおり、190以上の代表団から参列を見込んでいますが、具体的な参列人数につきましては、現在、各国からの通知を受けているところであり、集計中です。

G7広島サミット(関係閣僚会合の開催地)

【共同通信 福田記者】来年の広島サミットの関連でお伺いします。関係閣僚会合の残る12の都市について、調整状況をお願いします。

【小野外務報道官】ご質問の関係閣僚会合ですが、外務・財務を除く残る12関係閣僚会合を予定しています。それぞれの会合の開催地につきましては、引き続き、所要の調整を行いまして、今月中の然るべき時期に決定し、公表する考えです。

北方四島周辺水域操業枠組協定

【NHK 森田記者】北方四島周辺での安全操業に関してお伺いします。現在、ロシア側が協定の履行を停止している状況で、地元の水産界によると、明後日の出漁ができない見込みということなんですけれども、現時点での調整状況などを教えていただけますでしょうか。

【小野外務報道官】北方四島周辺水域操業枠組協定に基づく我が国漁船の操業につきましては、関係する様々な事柄について、漁業者の意向を踏まえながら、現在、関係者の間で調整を行っているところです。一日も早く協定の下での操業が開始できるよう、政府としても全力を尽くしてまいります。

国連総会(CTBTフレンズ会合)

【中国新聞 樋口記者】国連総会に合わせたCTBT首脳級会合、これの調整状況を教えてください。

【小野外務報道官】既に発表しているとおり、岸田総理及び林外務大臣は、諸般の事情が許せば、国連総会に出席をする方向で調整しています。
 総理や外務大臣の具体的な日程につきましては、現時点では何も決まってはおりません。
 他方で、我が国としては、「核兵器のない世界」の実現に向けて、先般のNPT運用検討会議の結果も踏まえ、現実的かつ実践的な取組の重要性を訴えていくことが重要であると考えています。また、国連総会に際しては、岸田総理が先般のNPT運用検討会議で呼びかけましたとおり、包括的核実験禁止条約、いわゆるCTBTフレンズ会合の首脳級での開催を予定しており、岸田総理が出席をする方向で調整をしています。
 こうした取組を通じ、我が国としては、「核兵器のない世界」に向けた国際社会の力強い結束を示したいと考えております。

【中国新聞 樋口記者】フレンズ会合は、基本的に日本とオーストラリア・フィンランド・ドイツといった国になると思うんですが、今の時点で、どこの首脳が確実に来られるとか、そういった状況は、今固まっていますでしょうか。

【小野外務報道官】会合の詳細につきましては、現在、調整中ですので、現時点で詳しいことについて申し上げる段階にはありません。

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