外務省・新着情報

令和4年9月26日

 9月26日、午後1時5分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、故安倍晋三国葬儀及び東京GX(ジーエックス)ウィークの会合に出席するため訪日中のファティ・ビロルIEA事務局長(Dr. Fatih Birol, Executive Director of International Energy Agency, IEA)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、故安倍元総理大臣の国葬儀参列に対して謝意を表明した上で、ロシアのウクライナ侵略により、世界は、今エネルギー安全保障の危機に直面している中、先進国・途上国においても廉価なエネルギーアクセスはベーシック・ヒューマンニーズである旨述べました。
  2. さらに、岸田総理大臣から、エネルギー安全保障の確保に向けたビロル事務局長のリーダーシップに期待したい、日本としては引き続きIEAの諸活動を全面的に後押ししていく用意がある旨述べました。
  3. これを受けて、ビロル事務局長から、安倍元総理大臣の逝去に対し、心から哀悼の意を表わす旨述べました。また、日本のIEAに対する貢献への謝意が伝えられるとともに、岸田総理大臣の原子力に係る取組やグリーントランスフォーメーションのイニシアティブを賞賛し、今後の日本とIEAの更なる協力関係の強化を期待している、特に来年のG7には最大限の協力をしたい旨発言がありました。
[参考1]国際エネルギー機関(IEA)

 第1次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における自律的な機関として設立された国際機関。石油供給途絶時の共同対応を主たる目的とする。2022年3月閣僚理事会において、気候変動対策におけるエネルギーセクター主導、エネルギー移行期におけるエネルギー安全保障の確保、IEAファミリー強化、IEAリソースとして持続可能な拠出モデルへの移行として4つをIEAの新たなマンデートとして採択。本部はフランスの首都パリに所在。

[参考2]ファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長

 トルコ出身。IEAチーフ・エコノミスト兼グローバル・エネルギー経済局長を経て、2015年から現職。2013年に旭日中綬章を受章。2021年に米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出。

[参考3]「東京GXウィーク」

 9月下旬から「東京GX(グリーン・トランスフォーメーション)ウィーク」と銘打って、脱炭素社会の早期実現に向け、環境問題関連の会議を東京で集中開催する。期間中は各国閣僚や各分野をリードする世界の有識者、指導者を招き、議論を深める。


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