外務省・新着情報

令和4年9月26日

 9月26日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、我が方、伊藤直樹駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と先方ドム・スカルペリ国連世界食糧計画(WFP)バングラデシュ事務所長(Mr. Dom Scalpelli, Resident Representative and Country Director of WFP Bangladesh Office)との間で、供与額5.96億円の対バングラデシュ無償資金協力「バシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民に対する食糧・栄養支援及びコックスバザール県におけるホストコミュニティのための農業インフラ改善計画(WFP連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. バングラデシュ南東部コックスバザール県は、2017年以降、ミャンマー・ラカイン州から多くの避難民を受け入れていますが、長期化する避難民の受け入れにより、ホストコミュニティは深刻な影響を受けています。特に農業が主な産業の一つである同県において、農業生産環境の改善が喫緊の課題となっています。また、コックスバザール県から移住する避難民が増え続けているバシャンチャール島では、食糧が恒常的に不足し、食糧・栄養面での支援が喫緊の課題となっています。
  2. 本計画は、WFPとの連携の下、コックスバザール県のホストコミュニティにおいて、農業インフラ(用水路、農業用道路、灌漑施設、貯水池等)の整備を行うと共に、バシャンチャール島において、避難民に対する食糧配布や乳幼児に対する栄養補助食品の配布を行うものです。この協力により、避難民とホストコミュニティそれぞれの生活環境の改善が図られ、もって同国の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,630万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,620米ドル(2021年、世界銀行)。


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