外務省・新着情報

令和4年9月26日
マルセロ・ルイス・エブラル・カサウボン・メキシコ合衆国外務大臣と林芳正外務大臣
日・メキシコ外相会談

 9月26日、午後5時05分から約35分間、林芳正外務大臣は、故安倍晋三国葬儀に参列のため訪日中のマルセロ・ルイス・エブラル・カサウボン・メキシコ合衆国外務大臣(H.E.Mr. Marcelo Luis Ebrard Casaubón,Secretary of Foreign Affairs of the United Mexican States)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、国葬儀への参列に感謝するとともに、基本的価値を共有する戦略的グローバル・パートナーであるメキシコ合衆国との連携を引き続き重視している旨述べました。これに対して、エブラル大臣から、安倍元総理大臣の逝去に対し、心から哀悼の意を表し、安倍元総理はメキシコにおいても尊敬されており、メキシコとの二国間関係深化に多大なる貢献をした旨述べました。また、人的交流、学術交流や科学技術、国際場裡における協力を含め、二国間の連携を強化していきたい旨述べました。
  2. 林大臣は、日本企業が中長期的視点でメキシコに投資を行う上で、法的安定性が重要であることを指摘した上で、特に、エネルギー分野における法的安定性の確保に期待している旨伝えました。これに対して、エブラル大臣から、重要なパートナーである日本の関心に留意して対応を検討していきたい旨述べました。
  3. 林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、国際社会で協調した対応が重要である旨述べました。その上で、双方は、国際場裡における取組や地域情勢についても議論し、安保理改革を始め国連全体の機能強化を含め、国際場裡において引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また双方は、昨25日の弾道ミサイル発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮情勢について意見交換し、引き続き連携していくことを確認しました。
  4. 双方は、共に太平洋に面する国として、法の支配に基づく国際秩序の実現、強化のために連携していく旨を確認し、メキシコが現在議長国を務める太平洋同盟と日本の間で協力を進めることで一致しました。また、双方は、TPP11のハイスタンダードを維持する重要性について確認しました。

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