外務省・新着情報

令和4年9月26日
握手する両首脳 日・ベトナム首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 9月26日、午後4時20分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、故安倍晋三国葬儀参列のため訪日中のグエン・スアン・フック・ベトナム社会主義共和国国家主席(H.E. Mr. Nguyen Xuan Phuc, President of the Socialist Republic of Viet Nam)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、フック国家主席に対し、安倍元総理大臣の国葬儀への参列に謝意を表明するとともに、先人の意思を継ぎ、両国関係の更なる発展のため引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、フック国家主席は、安倍元総理大臣との良好な個人的関係に言及しつつ、逝去に対して弔意を表するとともに、「広範な戦略的パートナーシップ」の下、両国の関係を更に発展させていきたい旨述べました。
  2. 両首脳は、日越関係について意見交換し、岸田総理大臣は、相互の強い信頼の下に成り立っている現在の良好な日越関係を更に発展させるべく、政治、経済、外交、安全保障、人的交流等、あらゆる分野での協力を引き続き進めていきたい旨述べました。フック国家主席から、水際措置の緩和により、両国間の人的往来が徐々に再開してきていることを踏まえ、両国間での人的交流の再活性化を期待する旨述べました。双方は、来年は日越外交関係樹立50周年という両国にとって重要な節目の年であり、日越関係を更なる高みへと押し上げるべく、緊密に連携していくことで一致しました。
  3. また両首脳は、来年の日ASEAN友好協力50周年に向けたさらなる協力を確認するとともに、地域情勢についても意見を交わし、岸田総理大臣から、ベトナムは「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で要となる重要なパートナーである、いかなる地域においても力による一方的な現状変更は認められず、ウクライナ情勢や東シナ海・南シナ海について引き続き連携していきたい旨述べました。双方は、拉致問題や核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。

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