外務省・新着情報

冒頭発言

【林外務大臣】昨26日の夕方、ロシア外務省から、在ロシア日本国大使館に対しまして、在ウラジオストク総領事館員が違法な情報収集活動を行ったことを理由に、ペルソナ・ノン・グラータとして同館員の退去を求める要請がありました。
 当該館員が、ロシア側が主張するような違法な活動を行ったという事実は全くありません。また、今般の事案で、同領事官は、終始目隠しをされたまま、両手及び頭を押さえつけられた、身動きが取れない状態で連行された上で、威圧的な取り調べを受けており、ロシア側の行為は領事関係に関するウィーン条約及び日ソ領事条約の明白かつ重大な違反であり、極めて遺憾であり、決して受け入れられません。
 さらに、こうした不当な扱いを行った上で、当該職員に対しまして、ペルソナ・ノン・グラータを通告したことは信じがたい行為であり、強く抗議をいたします。
 これを受け、本日、森外務次官が、ガルージン駐日ロシア大使を外務省に召致し、森外務次官から厳重に抗議をし、ロシア側からの正式な謝罪と再発防止を求めるとともに、日本政府として、相応の措置を講じる必要があると考えている旨述べたところでございます。
 ロシア側が今回の日本側の抗議と申入れを真剣に受け止めることを強く求めます。私からは以上です。

質疑応答

【記者】拘束された領事なんですけれども、その後、どのような状態か、現状をお伺いします。

【林外務大臣】当該館員でございますが、現在は拘束されていないと承知しております。

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