外務省・新着情報

令和4年9月27日
会談を前に握手を行う日英両外相
林外務大臣とジェームス・クレバリー英国外務・英連邦・開発相が会談を行っている様子

 9月27日、午前10時5分から約20分間、林芳正外務大臣は、故安倍晋三国葬儀に参列するため訪日中のジェームス・クレバリー英国外務・英連邦・開発相(Rt Hon James CLEVERLY MP, Secretary of State for Foreign, Commonwealth and Development Affairs of the United Kingdom)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、エリザベス2世女王陛下の崩御に心から哀悼の意を表し、故安倍晋三国葬儀への参列について感謝を述べるとともに、安倍元総理大臣から引き継いだ外交的な遺産を更に発展させるため、二国間関係及び国際的な課題について議論したい旨述べました。これに対し、クレバリー外相から、エリザベス2世女王陛下の国葬における天皇皇后両陛下の御参列に対する謝意が示されました。また、クレバリー外相から、安倍元総理大臣の逝去に対する心からの哀悼の意を改めて表し、安倍元総理は英国の良き友人であり、安倍元総理の逝去は英国にとって大きなショックである旨述べつつ、林大臣と日英関係を一層発展させていきたい旨述べました。
  2. 林大臣から、インド太平洋への「傾斜」を掲げる英国との関係はかつてないほど緊密であり、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を推進したいと述べました。両外相は、日英円滑化協定の早期署名及び次期戦闘機に係る協力の全体像についての合意の重要性を改めて確認しました。また、両外相は、英国のCPTPPの加入手続についても議論を行いました。
  3. 両外相は、ロシアによるウクライナ侵略への対応に当たって、国際社会が結束して、対露制裁とウクライナ支援を継続することが重要であること、また、一方的な現状変更の試みに連携して対応していくことを確認しました。加えて、両外相は、経済的威圧に対応していく必要があることについて一致し、経済安全保障や開発金融といった課題についても議論を深めていくことを確認しました。

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