外務省・新着情報

令和4年9月27日
ウィクラマシンハ・スリランカ大統領を表敬し、懇談を行っている林外務大臣の様子

 9月27日、午前9時から約30分間、林芳正外務大臣は、故安倍晋三国葬儀に参列するため訪日中のラニル・ウィクラマシンハ・スリランカ民主社会主義共和国大統領(Hon. Ranil Wickremesinghe, President of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、ウィクラマシンハ大統領の国葬儀参列に謝意を表明し、同大統領からは、安倍元総理大臣はスリランカの偉大な友人であり、自身が首相として訪日した際にお会いしたことが思い出される、突然の逝去は誠に残念であるとして、安倍元総理大臣の逝去に対する心からの哀悼の意が表されました。
  2. 林大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のためスリランカの発展に協力していく考えに変わりはないこと、また、伝統的友好国であるスリランカの現下の人道状況を踏まえ、5月の300万ドルの人道支援に続き、今般日本として350万ドルの追加の人道支援を決定し、既に実施していることに言及した上で、人道危機の解決に向けてスリランカをしっかりと支えていきたい旨述べ、ウィクラマシンハ大統領からは、これまでの日本の支援に対し謝意が表明されました。
  3. 林大臣から、国際ルール・スタンダードを遵守した透明で公正な開発金融の重要性を指摘し、両者は、スリランカの債務問題について、全ての債権国が参加し、透明かつ公正な負担の下で債務再編が行われることが重要であるという考えで一致しました。
  4. 両者は、ウクライナ情勢やインド太平洋地域を含む国際情勢について意見交換を行い、紛争の早期解決の重要性について認識を共有しました。また、9月25日の弾道ミサイルの発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。両者は、軍縮・不拡散や安保理改革等の国際的課題についても議論を行い、引き続き国際場裡において協力していくことを確認しました。

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