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令和4年9月28日
会談を前に、ハムダッラー・パレスチナ前首相と握手する岸田総理大臣の様子 ハムダッラー・パレスチナ前首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)
岸田総理大臣が、ハムダッラー・パレスチナ前首相と会談を行っている様子 ハムダッラー・パレスチナ前首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)

 9月28日、午前10時40分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、故安倍晋三元総理大臣の国葬儀に参列するため訪日中のラーミ・ハムダッラー・パレスチナ前首相(H.E. Dr. Rami Hamdallah, former Prime Minister of Palestine)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、2014年以来の再会は喜ばしい、ハムダッラー前首相の初の訪日を歓迎する旨述べるとともに、ハムダッラー前首相を含むパレスチナ関係者からの弔意伝達に対する謝意を表明しました。これに対し、ハムダッラー前首相は、安倍元総理大臣の逝去に対し、アッバース大統領からの弔意を伝えつつ、改めて心から哀悼の意を表し、安倍元総理大臣の二度のパレスチナ訪問は忘れられない思い出である旨述べました。
  2. 両者は、中東和平問題について率直な意見交換を行いました。岸田総理大臣から、日本の「二国家解決」支持の立場を伝えつつ、パレスチナ及びイスラエル各地での暴力行為や衝突への懸念や入植活動を含む和平プロセスに逆行するあらゆる一方的措置を控えるべきことに言及し、引き続き中東和平の進展に向けた環境整備に貢献していきたい旨述べました。
  3. 岸田総理大臣から、ウクライナ情勢によるパレスチナの食料安全保障の悪化を受けて実施した800万ドル以上の食料支援や、我が国が推進する「平和と繁栄の回廊」構想等を通じたパレスチナの経済的自立に向けた支援に言及し、ハムダッラー前首相から日本の支援に対する謝意が表明されました。両者は今後も日本とパレスチナの間の関係を発展させていくことで一致しました。

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