外務省・新着情報

令和4年10月27日

 10月26日(現地時間同日)、マダガスカル共和国の首都アンタナナリボ市において、我が方、阿部康次駐マダガスカル共和国日本国特命全権大使と、先方ラクトゥニリナ・レオン・ジョン・リシャール・マダガスカル共和国国防大臣兼外務大臣代理(H.E. Mr. RAKOTONIRINA Léon Jean Richard, Minister of National Defense and Acting Minister of Foreign Affairs, the Republic of Madagascar)との間で、供与限度額22.57億円の無償資金協力「稲種子生産ほ場(圃場)及び施設整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. マダガスカルでは国民の8割が農業に従事し、うち約9割が生産に携わるコメは農家世帯収入の42%、全耕地面積の55%を占める基幹作物です。同国政府はコメの安定的生産を通じた食料安全保障の強化を最優先課題の一つとし、品質と競争力の高い種子の全国普及に向けた認証種子の増産を目指しています。
  2. この協力は、アロチャ・マングル県及びアナラマンガ県において、コメの認証種子及び認証種子の生産に必要な原種種子の生産・管理を担う機関の施設及び機材を整備・改修することにより、生産性の高い認証種子の増産を図り、もってマダガスカルにおけるコメの自給達成及び生産量の増大を通じた農業・農村開発に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)マダガスカル共和国基礎データ

 マダガスカル共和国の面積は約58.7万平方キロメートル(日本の約1.6倍)、人口は約2,843万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は500米ドル(2021年、世界銀行)。


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