外務省・新着情報

令和4年10月28日
ラカジェ・ポウ大統領と握手を交わす岸田総理大臣 握手を交わす両首脳(写真提供:内閣広報室)
日・ウルグアイ首脳会談が行われている様子 日・ウルグアイ首脳会談(写真提供:内閣広報室)
岸田総理大臣とラカジェ・ポウ大統領による共同記者発表の様子 共同記者発表(写真提供:内閣広報室)

 10月28日、午前11時40分から約40分間、岸田文雄内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のルイス・ラカジェ・ポウ・ウルグアイ東方共和国(H.E. Mr. Luis LACALLE POU, President of the Oriental Republic of Uruguay)と首脳会談を行い、共同記者発表の後、午後0時45分から約45分間、ワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。
 また、両首脳は、日・ウルグアイ首脳共同声明を発出しました。

1 冒頭

  • (1)岸田総理大臣から、昨年、日本との外交関係樹立100周年を迎えたウルグアイは、自由、民主主義、透明性、人権、法の支配等の基本的価値を共有する重要なパートナーである旨述べました。
  • (2)これに対し、ラカジェ・ポウ大統領から両国関係の新たな100年の幕開けにあたる本年に訪日を実現することができ嬉しいと述べるとともに、貿易・投資を始めとする様々な分野において二国間関係をさらに発展させていきたい旨述べました。

2 二国間関係

 両首脳は、両国には大きな経済的ポテンシャルがあり、今般、政府間で二国間経済関係を中心に議論する合同委員会を立ち上げることで一致しました。また、両首脳は、近年の両国間の税関相互支援協定や租税条約の発効といった進展を歓迎するとともに、デジタル分野における官民協力を促進することで一致しました。さらに、両首脳は、青少年の交流に資するワーキング・ホリデー制度の開始を歓迎しました。

3 国際場裡における協力

  • (1)岸田総理大臣から、8月のNPT運用検討会議の際に発表した「ヒロシマ・アクション・プラン」に沿って核軍縮に向け現実的かつ実践的な取組を進めていく旨強調しました。両首脳は、NPT体制の維持・強化を含め、「核兵器のない世界」の実現に向けて引き続き連携していくことで一致しました。
  • (2)両首脳は、安保理改革を含む国連の機能を強化することが不可欠であるとの認識で一致しました。また、岸田総理大臣から、これまでの日本の安保理常任理事国入りへのウルグアイの支持に対する感謝を述べました。

4 地域・国際情勢

  • (1)両首脳は、世界のどこであれ、力による一方的な現状変更の試みを許してはならず、国際社会の一致した対応が必要であるとの認識で一致しました。その上で、岸田総理大臣から、日本は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の取組を推進しており、ウルグアイとも協力していきたい旨述べ、ラカジェ・ポウ大統領の理解を得ました。
  • (2)両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略を強く非難するとともに、ロシアによる核の脅しは断じて受け入れられないことで一致しました。
  • (3)両首脳は、東シナ海や南シナ海、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮(まさに本首脳会談中にもミサイル発射)への対応など、地域情勢についても議論し、引き続き連携していくことを確認しました。

[参考]

 


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