農林水産省・新着情報

野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年11月1日(火曜日)9時29分~9時35分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)みどりの食料システム法に基づく事業計画の認定について
  • 牛乳・乳製品の値上げによる消費への影響について
  • 肥料の価格高騰対策について

冒頭発言

大臣

  私の方から1点だけ御報告がございます。9月に本格運用を開始した「みどりの食料システム法」に基づき、「みどり税制」の対象となる化学肥料・化学農薬の使用低減に寄与する機械や、化学肥料の使用低減に向けたペレット堆肥などの普及拡大を目指す取組について、計6事業者の事業計画を同法に基づく認定第1弾として、本日、公表いたします。みどりの食料システム戦略の実現に向けて、今後、各事業者の取組が農業現場に波及し、化学肥料・化学農薬の使用低減等の取組が広がることを期待しています。詳細は、この後、プレスリリースいたします。本日、私からは以上でございます。

質疑応答

  • 牛乳・乳製品の値上げによる消費への影響について

記者

  本日11月1日ということで、生乳各社、牛乳・乳製品の価格が値上げされましたけれども、改めてこれの受け止めとですね、需給に対するコメントありましたらよろしくお願いいたします。

大臣

  今御質問にありましたように、11月1日から出荷する牛乳やヨーグルトなど値上げをするということに、メーカーの皆さんがお決めいただいておりまして、10円の(乳価)引上げを受けて、本日から牛乳等の値上げを実施することは承知いたしております。ただ、この10円がそのまま小売りにどう反映していくかというのは、メーカーと小売りさんとの話し合いですから、いくら上がるかというのは、小売り状況の中でまだ見てみないと分からないということになりますが、今般の値上げについては、飼料価格の高騰等、酪農経営における生産コストの上昇等が製品価格に転嫁されたものと考えております。今般の牛乳値上げが消費に与える影響については、値上げをしても、過去の例から見ますと消費が減らなかったケースもありますし、消費が落ち込んだときもあります。11月にはその他食品でも値上がりが予定されていることなどから、予断をすることは非常に難しいというふうに思っていますが、今後の需給状況を注視してまいりたいと思っております。

  • 肥料の価格高騰対策について

記者

  肥料の関係で伺います。全農がですね、昨日、11月から5月分の春肥の価格を発表いたしました。今の秋肥と比べまして基準銘柄の高度化成肥料だと1割上昇ということで、高止まりが続いている状況だと思います。農水省としては、影響緩和に向けた支援金というのを打ち出しているかと思うんですが、これまでの国会審議では、上昇分の7割という補填内容では物足りないとかですね、そういう指摘も出ております。春肥価格の上昇に対する受け止めとですね、こういう国会での審議を踏まえて、農家の負担軽減に向けてどのように取り組むかというのを教えていただければと思います。

大臣

  御承知のとおり、全農が11月以降に出荷する来年の春肥の価格を公表いたしました。これについては、基準銘柄である高度化成肥料、オール15というんですが、これが標準になっておりますけれども、本年の秋肥に比べて1.1倍、10%の値上げになったことは承知いたしております。我が省におきましては、今年の秋肥そして来年の春肥を含め、肥料価格上昇分の7割を支援する新たな対策を講じており、今般値上げされた肥料についても、小売価格の上昇に応じて支援金の交付を着実に進めてまいる所存であります。また海外からの輸入に依存する肥料の国産化に向け、今般の新たな総合経済対策の中で、堆肥・下水汚泥等の国内資源の利用拡大についても、今後しっかりと進めてまいりたいと思っているところでございます。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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