外務省・新着情報

北朝鮮による弾道ミサイル発射

【NHK 森田記者】今朝、また、北朝鮮が、弾道ミサイルを発射しましたけれども、今回の発射に関して、米韓の軍事共同訓練が行われている中ではありますけれども、現時点での政府の分析があれば教えてください。意図等について。今後、また、核実験の懸念も高まっていますけれども、こちらに関する見解もお願いします。

【小野外務報道官】北朝鮮は、本日8時50分頃、北朝鮮東岸付近から、少なくとも2発の弾道ミサイルを、東及び南東方向に向けて発射しました。詳細については、現在分析中ですが、落下したのは、いずれも朝鮮半島東岸付近であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されています。
 北朝鮮は、特に今年に入ってから、かつてない高い頻度で、かつ新たな態様でのミサイル発射を繰り返しています。ここ最近も、立て続けに弾道ミサイルを発射しており、挑発を執拗、かつ一方的にエスカレートさせています。一連の北朝鮮の行動は、我が国・地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。関連する安保理決議に違反するものでもあり、我が国として、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難をいたしました。
 御指摘の北朝鮮側の意図について、我が方から断定的にお答えをすることは差し控えたいと思います。
 どのような意図があるにせよ、北朝鮮が繰り返す弾道ミサイルの発射等は、決して許されません。我が国としては、今後とも、日米、日米韓で緊密に連携するとともに、国際社会とも協力しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の完全な非核化を目指す方針です。
 また、今後、核実験の実施を含め、政府としては、北朝鮮が、更なる挑発行為に出る可能性はあるものと認識しています。引き続き、米国等とも緊密に連携をしつつ、必要な情報の収集・分析、及び警戒監視に全力を上げていくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向けて、日米・日米韓で緊密に連携してまいります。

麻生自民党副総裁の訪韓

【朝日新聞 相原記者】今日、自民党の麻生副総裁が韓国入りするという報道があります。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と面会するようですけれども、これに関して外務省としての関与があるのかどうか、あとは、その有無に関わらず今回の訪韓、今夕予定されているという面会について、どう受け止めていらっしゃるか、その2点教えてください。

【小野外務報道官】報道については承知しています。麻生太郎衆議院議員は、日韓協力委員会会長・中曽根康弘世界平和研究所会長として、韓日協力委員会と会談するために訪韓されると承知しています。
 具体的な日程につきまして、政府として申し上げる立場にはありません。
 また、日韓間のこうした議員交流や民間交流は、外務省として、二国間の関係を下支えするものとして有意義であると考えています。
 いずれにしても、政府としては、今般の麻生太郎衆議院議員の訪韓につきまして、これ以上、何らかのコメント及びお答えをする立場にはないという認識です。

総合経済対策におけるウクライナ及び周辺国支援

【読売新聞 横堀記者】今日の自民党の外交部会で、2次補正予算の関係ですが、ウクライナや周辺国への支援費用として、約600億円が盛り込まれたことが明らかになりました。林大臣も出席するG7でも、中心議題になると思いますけれども、改めまして、このウクライナ支援の意義、そして、差し支えない範囲で、どのような支援を検討されているか、よろしくお願いします。

【小野外務報道官】補正予算につきましては、総合経済対策に基づきまして、ウクライナ及び周辺国に対する人道支援、ウクライナの財政及び復旧・復興支援等のための経費を計上する方向で現在、政府内で調整中です。
 日本は、これまで、ウクライナ及び周辺国等の影響を受けた関係国に対して、約11億ドルの人道、財政、食料関連の支援を表明し、順次実施しているところです。越冬支援についても、一部は既に実施しているところです。また、ウクライナから第三国に避難された方々への日本への受け入れ、並びにその支援も行っています。
 我が国は、来年、G7議長国という立場になりますので、引き続き、現地のニーズを的確に把握しながら、これまでの知見や経験を生かし、国際社会をリードしながら、ウクライナの人々に寄り添った支援を検討・実施してまいります。
 今後の支援につきましては、総合経済対策の中で、越冬支援や人道支援、生活再建に向けた必要な支援を検討していく方針でおります。

麻生自民党副総裁の訪韓

【毎日新聞 青木記者】一つ前の麻生氏の韓国行きに関して、これ以上コメントは、というお話ではありましたけれども、午前中の官房長官の記者会見で、総理の特使として訪問する、もしくは親書を持参するという事実はないということでしたが、今回は麻生氏に対して、日本側の梨泰院(イテウォン)の事故に関するお見舞いのお考えとか、そうしたものを総理から託されて、そうしたものはあるんでしょうか。

【小野外務報道官】先ほど申し上げましたとおり、今般の麻生太郎衆議院議員のご訪問は、日韓協力委員会会長・中曽根康弘世界平和研究所会長として、韓日協力委員会と会談するために訪韓されるというものであり、それ以上について、政府としてお答えする立場にはないという認識です。

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