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2022年11月8日

11月8日(火曜日)から12月2日(金曜日)の間、経済産業省本館ロビーにおいて、素形材産業の活性化・広報を行う「素形材月間」の一環として、今年度の「素形材産業技術賞」の受賞技術の展示を行います。具体的には、受賞技術を活用した製品や受賞技術の紹介パネル等を展示し、日本の優れた素形材技術のPRを行います。

1.素形材製品とは

素形材製品とは、金属素材に、鋳造や鍛造等の熱・力を加える加工を施して作られた製品のことを指します。紀元前の昔から私たちの生活を支えるとともに、現代においても、自動車、情報通信機器を始めとするあらゆる製品に組み込まれるなど、欠かせないものとなっています。
日本の素形材企業は、技術開発や現場改善に強みを持ち、優れた品質・性能の素形材製品を生み出しています。

<素形材製品の例>

  • エンジンブロック
  • 自動車向けギア
  • 鉄瓶

2.素形材月間について

「素形材月間」は、経済産業省及び関係団体が、素形材産業の活性化、素形材及び「ものづくり」に対する一層の理解向上等を図ることを目的として、毎年11月に、素形材についての広報等のための各種行事等を集中的に行うものです。記念式典の実施、素形材産業技術賞の授与、経済産業省での受賞技術の展示のほか、業界団体等が主催する行事等が実施されます。平成7年に第1回素形材月間を実施して以来、本年で28回目の実施となります。

3.素形材産業技術賞と経済産業省での展示について

「素形材産業技術賞」は、昭和60年度に創設された表彰制度です。一般財団法人素形材センターが主催し、優秀な素形材産業技術の開発により、日本の素形材産業の技術水準の進歩向上に著しく貢献した技術の開発者を表彰します。今年度は、11月4日(金曜日)に行われた素形材月間記念式典において、各賞の表彰が行われました。
今年度表彰された10件について、11月8日(火曜日)から12月2日(金曜日)の間、経済産業省本館ロビーにおいて展示を行います。受賞技術を活用した製品の実物や受賞技術の紹介パネル等を設置・紹介動画を放映し、日本の優れた素形材技術をPRします。

4.令和4年度素形材産業技術賞受賞一覧

①経済産業大臣賞

開発技術名:順送プレス打抜き型内接着技術による電動車駆動用モータコア製造技術の開発
受賞者:黒田精工株式会社 西中 耕一 殿 他5名

②中小企業庁長官賞

開発技術名:鋳物砂のLoI(強熱減量)監視装置と砂再生システムの開発
受賞者:太洋マシナリー株式会社 渡辺 兼三 殿 他1名

③製造産業局長賞

開発技術名:スタックモールド鋳造法による自動車用大型ブレーキ部品製造技術の開発
受賞者:アイシン高丘株式会社 萩原 一秀 殿 他5名

④一般財団法人素形材センター会長賞(3件)

・開発技術名:多孔質電鋳金型を用いたフィルム真空成形と射出成形の連続工法の開発

受賞者:KTX株式会社 佐藤 克也 殿 他4名

・開発技術名: 成形不具合の自動検出とトライの高効率化を実現するプレス金型圧力の動的可視化システムの開発

受賞者:株式会社アデック 久野 拓律 殿 他4名

・開発技術名:環境負荷に配慮した真空浸炭焼入プロセスと量産設備の開発
受賞者:トヨタ自動車株式会社 坂上 秀幸 殿 他5名

⑤素形材産業技術表彰委員会特別賞(4件)

・開発技術名:水中の超音波振動と脱気を利用したバリ取り洗浄技術の開発

受賞者:株式会社ブルー・スターR&D 柴野 佳英 殿

・開発技術名:熱処理シミュレーションと金属3Dプリンターによる誘導加熱用加熱 コイルの開発

 受賞者:ティーケーエンジニアリング株式会社 下村 豊 殿 他5名

・開発技術名:IoT活用による一個流し冷間鍛造ヨーク生産ラインとDX生産管理システムの開発

受賞者:協和工業株式会社 鬼頭 佑治 殿 他5名

・開発技術名:耐破壊型ダクタイル鋳鉄製小便器の開発
受賞者:伊藤鉄工株式会社 藤繁 俊五 殿 他1名

関連資料

担当

製造産業局 素形材産業室長 沼舘
担当者: 鳥飼、塩川

電話:03-3501-1511(内線3827)
03-3501-1063(直通)
03-3501-6799(FAX)

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