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プレスリリース

「みどりの食料システム戦略」の実現に貢献する 2030年までに利用可能な技術を紹介!~技術カタログ(Ver.2.0)を本日公開!~

令和4年11月8日
農林水産省

農林水産省は、「「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.1.0)」に、2030年までに利用可能な技術を追加した「技術カタログVer.2.0」を本日公開しましたのでお知らせします。

1.「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.2.0)

農林水産省は、みどりの食料システム戦略の実現に向け、戦略の各目標に貢献し、現場への普及が期待される技術をとりまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログを公開しています。今般、令和4年1月に公開した「「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.1.0)」に、2030年までに利用可能な技術を追加した「技術カタログ(Ver.2.0)」を作成しました。カタログ(Ver.2.0)では、作目別に81件の技術を追加収録しており、技術開発の目指す姿・目的、期待される効果、みどりの食料システム戦略における貢献分野(温室効果ガス削減等)、これまでの研究開発成果・進捗状況、今後の開発スケジュール、技術の問い合わせ先等を記載しています。

URLはこちら(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html
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2.技術カタログ(Ver.2.0)の内容

農研機構や地方公設試等で開発中の2030年までに利用可能な技術について、図表を交えて紹介しています。

掲載事例(畜産)

<「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.2.0)で紹介している技術の一例>

  • 水稲   水稲有機栽培における雑草防除体系の確立(揺動ブラシ式歩行型除草機と水生ミミズ類の摂食排泄活動により形成される「トロトロ層」を組み合わせた効果的で低コストな除草技術)
  • 畑作   生産性向上と持続性の両立を実現する生物的硝化抑制(BNI)強化品種の開発(植物が持つ土壌微生物の硝化を抑制する能力を強化し、環境負荷の低減や肥料の削減を図る)
  • 露地野菜   バイオスティミュラント資材による作物病害虫軽減(植物が持つ病害虫への抵抗力を高め、植物の生長をサポートする天然由来の資材を利用し、化学農薬削減を図る)
  • 果樹   振動を用いた害虫制御技術(化学農薬に依存しない物理的防除技術)
  • 畜産   飼料による乳牛ゲップ由来メタン排出の抑制(メタン産生抑制効果を持つ脂肪酸カルシウムを飼料に用いて効果的にメタン発生量を削減する給与技術)

(注)掲載技術の詳細につきましては、カタログ上部の「問い合わせ先」までご連絡ください。

3.活用について

生産現場で技術指導に取り組む農業指導者の皆様をはじめ、広く関係者の皆様に、引き続き、栽培暦の見直し等に際してご活用いただくとともに、環境負荷の低減につながる有用な開発中技術について、将来の現場普及に向けて、開発機関との意見交換や実証・改良の取組みを進めていただくことを期待しています。

4.その他

「みどりの食料システム戦略」については、以下のページを御覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html

お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

担当者:藤田、田中
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408


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