外務省・新着情報

令和4年11月8日

 11月8日(現地時間同日)、ザンビア共和国の首都ルサカにおいて、我が方、水内龍太駐ザンビア共和国日本国特命全権大使と先方シトゥンベコ・ムソコトワネ・ザンビア共和国財務・国家計画大臣(Honourable Dr. Situmbeko Musokotwane, Minister of Finance and National Planning, Republic of Zambia)との間で、供与限度額を15.90億円とする無償資金協力「稲種子生産ほ場(圃場)及び研修施設整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ザンビアでは、国土の約6割が耕作可能地で、労働人口の49.6%(FAO、2019)が農業に従事しているものの、生産性が低いためにGDPに占める農業の割合は約9.8%(第7次国家開発計画)に留まっています。また、同国政府は国家開発計画及び農業政策において、作物生産の多様化・高付加価値化を目標にコメを重点作物に位置付けているものの、2019年時点でコメ消費量の半分以上を輸入に依存しています。今後も都市部の人口増加に伴いコメの需要拡大が見込まれるため、稲作農家の増加と生産性向上、コメの生産性向上に必要な品種の普及が求められています。
  2. この協力では、ザンビア農業研究機構のマウント・マクル研究所及びマンサ研究所において、稲作技術普及と原種種子及び認証種子生産に必要な施設及び機材を整備します。これにより、同国コメ農家の稲作技術向上を支援するとともに、生産性の高いコメ品種を政府認証種子として保護・普及させる体制を整えることを通じて、コメの生産量増加に寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「コメ増産イニシアティブ(CARD)」による2030年までのコメ生産量倍増を支援する旨表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)ザンビア共和国基礎データ

 ザンビア共和国の面積は約752.61千平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は1,892万人(2021年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は1,040米ドル(2021年:世界銀行)。


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