外務省・新着情報

令和4年11月11日

 本11月11日、我が国の国際緊急援助隊(JDR:Japan Disaster Relief Team)救助チームは、各国救助チームの能力を評価する国際認証の最高分類である「Heavy(ヘビー)」を改めて取得しました。認証取得にあたっては、11月8日から4日間の受検中に、実際の地震災害現場を想定した約36時間の演習が兵庫県広域防災センターで実施されました。

  1. 今回受検したJDR救助チームは75名で、外務省、警察庁・関係都道府県警察本部、消防庁・関係消防本部、海上保安庁、並びに国際協力機構(JICA)の職員及びJICAに登録されている医療関係者・構造評価専門家によって構成されます。
  2. 上記国際認証は、各国救助チームの体制・能力の標準化を進め、被災地において海外からの救助チームの活動等を効果的・効率的に調整するための指標です。今般、我が国の救助チームが再び「ヘビー」と認証されたことにより、地震等の災害対応における今後の一層の活躍が期待されます。
(参考)国際認証IEC/IER(INSARAG External Classification / Re-Classification

  • 国際捜索・救助諮問グループ(INSARAG:都市型捜索・救助活動の国際標準化・調整を目的として、1991年に設立。国連人道問題調整事務所(OCHA)ジュネーブ本部が事務局として機能。)が実施する各国救助チームの能力を認証/再認証する外部評価制度(認証から5年毎に再認証)で、2005年から実施。現在35チームが「ヘビー」の認証を受けている(23チームがミディアム、3チームがライトの認証を受けている)。
  • 我が国のJDR救助チームは2010年に「ヘビー」の認証を受け、再認証を2015年に受けた。なお、今次受検は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により2020年から延期されていた。
  • 我が国のJDR救助チームは、1987年に制定された国際緊急援助隊の派遣に関する法律に基づき、これまで17か国・地域に延べ20回の派遣実績がある。

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