髙木外務大臣政務官のイラク訪問（結果）

　11月2日、髙木政務官はバグダッド国際見本市に出席し、日本パビリオンにて、「ジャパン・デー」の開会挨拶を行いました。
　髙木政務官は、今年で第46回を迎える歴史ある国際見本市が、4年ぶりに開催されたことに対する祝意を表明し、17社の日本企業が出展したことは、天然資源と人的資源に恵まれたイラクに対する期待の表れであると述べました。また、日本は戦後復興の経験を活かして、2003年のイラク戦争以降、電力、水、石油等の分野を中心にイラクの復興支援に尽力しており、今後も様々な分野での交流促進を図っていきたい旨を表明しました。
　その後、髙木政務官は日本企業ブースを訪れ、多くの日本企業関係者と意見交換を行いました。バグダッド国際見本市への日本企業の出展は、コロナ禍で中断した人的交流の再開及び強化の象徴的なイベントとなりました。
　また、髙木政務官は、「ジャパン・デー」に出席したアスィール・ダーウド貿易大臣（H.E. Mr. Atheer Daoud, Minister of Commerce of the Republic of Iraq）と会談を行い、貿易分野における二国間関係の強化等について意見交換を行いました。

　同日、髙木政務官は、ムハンマド・スーダーニー首相（H.E. Mr. Mohammed Al-Sudani, Prime Minister of the Republic of Iraq）と会談を行いました。
　会談では、髙木政務官から、スーダーニー首相のイラク首相就任と新内閣発足に対する祝意を伝達しました。また、新政権が、経済改革や治安状況の改善に取り組むことを期待する旨を述べるとともに、引き続き官民を挙げてイラクの発展を支援したい旨を表明しました。
　これに対してスーダーニー首相からは、長年にわたる日本からの支援に対する謝意を述べた上で、新政権としてイラクの安定と安全を強化して経済改革を推進する方針を強調しつつ、日本との関係を発展させていきたい旨を述べました。

　 同日、髙木政務官は、オマル・バルザンジー外務次官（官房・法務担当）（Mr. Omar Al-Barazanchi, Undersecretary for Administrative, Technical and Legal Affairs of the Republic of Iraq）と会談を行いました。
　双方は、二国間関係の強化に向けた今後の協力等について幅広い意見交換を行いました。また、バルザンジー外務次官からは、イラク政府が近隣諸国とのバランス外交を展開し、中東地域の平和と安定に積極的な役割を果たしていく旨の発言がありました。

　11月3日、髙木政務官は、イラク南部のバスラ県を訪問し、円借款「ハルサ火力発電所改修計画」の完工式典に出席するとともに、挨拶を行いました。
　髙木政務官は、国民生活や経済活動の基盤となる電力の安定供給に日本が貢献できることを光栄に思う旨を述べるとともに、両国関係者の尽力に敬意を表し、今後の日・イラク関係及びバスラ県の更なる発展を祈念しました。
　その後、髙木政務官は、完工式典に出席したジアード・ファーデル電力大臣（H.E. Mr. Ziyad Fadhel, Minister of Electricity of the Republic of Iraq）と会談しました。ファーデル電力大臣からは、日本による電力の安定供給のための協力に対する謝意の表明がありました。

　同日、髙木政務官は、円借款「バスラ上水道整備計画」の完工式典に出席し、挨拶を行いました。
　髙木政務官は、「バスラ上水道整備計画」の中核を担うハルサ浄水場の建設が完工したことへの祝意を表し、国民生活を安全で豊かなものとする飲料水の安定的な供給に日本が貢献できることを光栄に思う旨述べました。

　同日、高木政務官は、ダルガーム・アブドゥルワーヒド・バスラ県第二副知事（Dr. Dargham Abdul Wahed, Second Deputy Governor of Basra）と会談し、バスラ県における日本企業の活動等について意見交換を行いました。

　11月4日、髙木政務官は円借款「バスラ製油所改良事業」を視察しました。また、視察に先立ち、髙木政務官は、ハイヤーン・アブドゥルガニー第二副首相兼石油大臣（H.E. Mr. Hayan Abdul Ghanni, Second Deputy Prime Minister and Minister of Oil of the Republic of Iraq）と会談を行い、イラクの石油産業分野への協力等について意見交換を行いました。