外務省・新着情報

令和4年11月14日
正面を向き、笑顔で握手を交わす、両首脳の様子 日・EU首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日・EU首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間11月14日午後5時30分(日本時間午後6時30分)から約35分間、G20首脳会合に出席するためインドネシア・バリを訪問している岸田文雄内閣総理大臣は、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長(H. E. Dr. Ursula von der Leyen, President of the European Commission)との間で首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、国際社会がポスト冷戦期の終わりという歴史的な転換期を迎える中、基本的価値を共有するEUとの関係はより重要であり、ウクライナ侵略への対応をはじめとする国際社会の諸課題に係る取組や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けてEUと協力していきたい旨述べました。続いて、フォン・デア・ライエン欧州委員長から、基本的価値を共有する同志国である日本と、ウクライナ情勢を始めとする国際社会の直面する課題に引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
  2. 両首脳は、ウクライナ侵略への対応では、国際社会の結束の下で強力な対露制裁とウクライナ支援を継続していくことが重要であることで一致しました。また、ロシアによる核の脅しは断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならないこと、国際社会として明確なメッセージを発信していくことが重要であり、緊密に連携していくことを確認しました。
  3. 両首脳は、中国や北朝鮮を含む地域情勢についても意見交換を行いました。両首脳は東シナ海・南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みへの反対を表明しました。また、北朝鮮の核・ミサイル問題に対する深刻な懸念を共有し、拉致問題を含む北朝鮮への対応等において、緊密に連携して対応していくことを確認しました。
  4. 岸田総理大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置につき早期撤廃を改めて要請しました。また、両首脳は、デジタル貿易でのルール作りを含め、引き続き、日・EU関係をしっかり発展させていくため協力していくことで一致しました。

発信元サイトへ