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令和4年11月15日
ITTO第58回理事会開会式において、武井外務副大臣がスピーチを行っている様子 (写真提供:Y. Kamijo)
ITTO第58回理事会開会式に武井副大臣が出席している様子
ITTO第58回理事会開会式の様子

 11月7日10時30分から、国際熱帯木材機関(ITTO:International Tropical Timber Organization)の第58回理事会が横浜市にてオンラインと対面のハイブリッド方式で開催され、武井俊輔外務副大臣が開会のスピーチを行いました。

 武井副大臣は、ITTOが推進している持続可能な熱帯木材の取引と利用および持続可能な熱帯林の経営が、気候変動や生物多様性の保全等の地球規模課題の解決にあたって、重要である旨述べ、世界の熱帯林の80%、木材・木材製品の貿易の90%をその加盟国が占めるITTOが果たすべき役割を強調しました。また、木材の供給や二酸化炭素の吸収、生態系の保全など、人類にとって不可欠な価値を提供している熱帯林をどのように保全し、持続可能で合法的な形で利用していくのかという、重要な議論が、今次理事会において、十分に議論・検討され、成果に結びついていくことを期待している旨述べました。

 同開会式では、武井副大臣のほか、今次理事会議長のジェシー・マホーニー議長、ITTOが所在する横浜市の山中竹春市長、ロベルト・セミナリオ・ポルトカレロ駐日ペルー大使からも同様に開会の挨拶が行われた後、シャーム・サックルITTO事務局長が、日本政府と横浜市に向けて、横浜での継続的な理事会の開催について感謝の意を表するとともに、国際社会は、気候変動の緩和と適応に熱帯林が不可欠な役割を果たすことをますます認識するようになっていると述べました。

 その後、フェリス女学院大学音楽学部のフルートカルテットによる演奏が行われ、開会式は終了しました。

[参考1]国際熱帯木材機関(ITTO)
 国際熱帯木材機関(ITTO)は、「1983年国際熱帯木材協定」(85年発効)に基づき1986年に設立された我が国(横浜市)に本部を有する国際機関。熱帯林の持続可能な経営を促進し、合法的な伐採が行われた森林からの熱帯木材の国際貿易を発展させるため、木材生産国と木材消費国との間の国際協力を促進している。

[参考2]武井副大臣のスピーチ(和文(PDF))別ウィンドウで開く

[参考3]ITTO第58回理事会の11月7日の結果(ITTOホームページ)別ウィンドウで開く


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