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令和4年11月17日
タイのドーン副首相兼外相と握手する林外務大臣
日・タイ外相会談が行われている様子

 現地時間11月17日午前11時5分(日本時間同日午後1時5分)から約20分間、APEC閣僚会議に出席するためタイ王国を訪問中の林芳正外務大臣は、ドーン・ポラマットウィナイ・タイ王国副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Don Pramudwinai, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)と外相会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
 本日の外相会談において、両国の今後5か年の経済分野での協力の方向性を定めた「日タイ戦略的経済連携5か年計画」に両外相が署名を行いました。

1 冒頭・二国間関係

 林大臣は、APEC閣僚会議の開催に敬意を表するとともに、ポーランドにおける爆発の情報に接し、大変憂慮し、状況を注視している、ロシアがキーウ含むウクライナ各地を攻撃していることを非難する旨述べ、ウクライナを始め、国際社会で既存の国際秩序を否定する動きが横行する中、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けてドーン副首相と連携したい、日タイ修好135周年の本年、両国の緊密な経済関係を更に発展させていくため、「日タイ戦略的経済連携5か年計画」を発表できることは喜ばしい旨述べました。これに対し、ドーン副首相兼外相からは、日本からのAPEC議長としてのタイへの支援に感謝する、「日タイ戦略的経済連携5か年計画」を踏まえ、両国関係を更に発展させていくとともに、林大臣と共に地域・国際情勢への対応でも緊密に連携していきたい旨発言がありました。

2 地域・国際情勢

 林大臣から、ウクライナ情勢について、ロシアによる核の脅しを深刻に懸念しており、断じて受け入れることはできず、ましてや、その使用はあってはならない、我が国はロシアによるウクライナ侵略を強く非難し、力による一方的な現状変更の試みは世界中のどこであっても看過されてはならない、主権や領土一体性等の国連憲章の原則を堅持し、法の支配を推進すべくタイと共に取り組んでいきたい旨述べました。また、北朝鮮情勢、ミャンマー情勢等についても我が国の立場を述べました。
 これに対し、ドーン副首相兼外相から、タイとしても平和的な問題解決を重視しており、そのためには対話が重要である、核兵器の使用は受け入れることができない、様々な課題について、引き続き日本と連携していきたい旨述べました。

 最後に、両外相は、来年の日ASEAN友好協力50周年に向けて対日調整国であるタイと緊密に連携していくことを確認しました。

【参考】
 日タイ戦略的経済連携5か年計画(英文(PDF)別ウィンドウで開く/和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く/概要(PDF)別ウィンドウで開く


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