外務省・新着情報

令和4年11月17日
会談を前に、ソン・ベトナム外相と握手する林外務大臣
日・ベトナム外相会談が行われている様子

 現地時間11月17日午後2時50分(日本時間午後4時50分)から約40分間、APEC閣僚会議に出席するためタイ王国を訪問中の林芳正外務大臣は、ブイ・タイン・ソン・ベトナム社会主義共和国外務大臣(H.E. Mr. Bui Thanh Son, Minister of Foreign Affairs of the Socialist Republic of Viet Nam)と会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、ポーランドにおける爆発の情報に接し、大変憂慮し、状況を注視している、ロシアがキーウを含むウクライナ各地を攻撃していることを非難すると発言しました。さらに、林大臣からウクライナ情勢は、国際秩序の根幹に関わる問題であり、ベトナムと緊密に連携していきたい旨発言しました。
  2. 林大臣から、ベトナムは「自由で開かれたインド太平洋」を実現していく上で重要なパートナーであり、来年の日越外交関係樹立50周年という節目を迎えるベトナムと連携を強化したい旨述べました。これに対し、ソン外相からは、二国間関係の更なる発展に向けて、林大臣と共に取り組んでいきたい旨述べました。
  3. 両外相は、幅広い分野における今後の二国間関係について意見交換し、林大臣からは、(1)サプライチェーン多元化等を含めた経済安全保障分野で連携したい、(2)ODA等を通じた経済協力を強化したい、(3)来年の外交関係樹立50周年に向け二国間関係を新たな高みに引き上げたい等と述べました。これに対してソン外相から賛同の意が表明され、二国関係強化に向け両国で引き続き連携していきたい旨述べました。
  4. 両外相は地域情勢についても率直な意見交換を行いました。林大臣から、いかなる地域においても力による一方的な現状変更の試みは認められず、ロシアによるウクライナ侵略や東シナ海・南シナ海情勢について連携していきたい旨述べました。両外相は、経済的威圧への対応等についても連携を再確認しました。また、林大臣は、ロシアによる核の脅しを深刻に懸念しており、断じて受け入れることはできず、ましてや、その使用はあってはならない旨述べました。また、ソン外相も大量破壊兵器が使用されるべきでない旨述べました。さらに、両外相は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ミャンマーを巡る問題についても意見交換し、引き続き協力して対応していくことを改めて確認しました。

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