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令和4年11月17日
会談を前に、チリのボリッチ大統領と握手する岸田総理大臣 日・チリ首脳会談(写真提供:内閣広報室)
日・チリ首脳会談が行われている様子 日・チリ首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間11月17日午後5時25分(日本時間午後7時25分)から約30分間、APEC首脳会議出席のためバンコクを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ガブリエル・ボリッチ・フォント・チリ共和国大統領(H. E. Mr. Gabriel BORIC Font,President of the Republic of Chile)と日・チリ首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理から、ボリッチ大統領との初めての会談を嬉しく思うと述べるとともに、ロシアがキーウを含むウクライナ各地を激しく攻撃していることを非難する、そうした中、ポーランドにおける爆発の情報に接したことを大変憂慮しており、調査の進展を注視している旨述べました。また、ウクライナ情勢は、国際秩序の根幹に関わる問題であり、緊密に連携していきたい旨述べました。ボリッチ大統領から、岸田総理と認識を全く同じくすると述べました。
  2. また、岸田総理から、基本的価値を共有する重要な戦略的パートナーとして、外交関係樹立125周年を迎えた両国関係をボリッチ大統領と共に深化させたい旨述べました。その上で、チリによるCPTPPの早期締結への期待を伝えるとともに、通信インフラ分野や鉱物資源のサプライチェーン強靱化でも連携していきたい旨述べました。ボリッチ大統領からは、CPTPP締結に向けた状況について説明があるとともに、幅広い分野における協力を進め、日チリ関係を更に発展させていきたい旨述べました。
  3. さらに、両首脳は、地域情勢や国際場裡における協力についても意見交換を行いました。このなかで、岸田総理から、国際社会において既存の国際秩序を真っ向から否定するような動きが横行し、法の支配に基づく国際秩序の重要性がかつてなく高まっている中で、共に取り組んでいきたい旨述べ、両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略に関し、ロシアによる核の脅しを深刻に懸念しており、断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならないことで一致するとともに、東アジア情勢を含む国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。

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