外務省・新着情報

令和4年11月18日

 11月18日(現地時間17日)、ニジェール共和国の首都ニアメにおいて、我が方、一方井克哉駐ニジェール共和国日本国特命全権大使(コートジボワール共和国にて兼轄)と、先方ユスフ・モハメド・エルムクタール・ニジェール共和国外務・協力大臣付アフリカ統合担当閣外大臣(Mr. YOUSSOUF MOHAMED ELMOUCTAR, Minister Delegate to the Minister of State of Foreign Affairs and Cooperation, in charge of African Integration of the Republic of Niger)との間で、供与限度額8,400万円の無償資金協力「ニアメ市における中学校整備計画(詳細設計)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 首都ニアメでは、中学校就学者の増加に教室建設が追い付かず、教室は常に過密状態にあります。この状況を改善すべく、ニジェール政府は藁葺き教室の仮設を進めていますが、火災被害による子どもの死亡事故も多数報告されているため、藁葺き教室に代替する恒久教室の建設が急務となっています。また、ニアメでは雨季に洪水被害が発生しており、学校施設は避難所の役割も果たしていることから、災害対策の観点からも学校施設の整備が必要とされています。
  2. この協力は、首都ニアメ市の既存中学校において、教室棟、管理棟、トイレ棟、理科実験室等の学校施設及び教育機材を整備することにより、中等教育へのアクセス及び学習環境の改善や女子就学の促進・継続を図り、もってニジェールにおける教育へのアクセス及び質の向上に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、子どもの学びを改善し、質の高い教育を900万人に提供することを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)ニジェール共和国基礎データ

 ニジェール共和国の面積は約126.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍)、人口は2,513万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は590米ドル(2021年、世界銀行)。


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