外務省・新着情報

令和4年11月18日

 11月14日から18日にかけて、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水のIAEAの安全性レビューの下で東京電力ホールディングス株式会社(以下、「東電」)及び経済産業省へのレビューを行うため、IAEA職員及び国際専門家から成るIAEA派遣団が訪日しました。

  1. ALPS処理水の安全性レビューミッションのためのIAEA派遣団の訪日は、今回で2回目となります。第1回目は、本年2月14日から18日にかけて行われました。
  2. 今回のレビューでは、11月14日に東電が原子力規制委員会に提出した「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画変更許可申請書」の内容や改訂版放射線環境影響評価報告書等について、IAEAの安全基準に基づいて、専門的な議論が行われました。今回のレビューの結果については、来年初旬を目処にIAEAから報告書として公表される予定です。今回のレビューにおけるIAEA派遣団からの指摘は、これまでの意見交換における指摘と併せて、東電による放射線環境影響評価報告書の見直しに反映され、内容の一層の充実が図られます。
  3. また、11月16日、IAEA派遣団は、東電福島第一原発を訪問し、処理水の希釈用設備や放出設備の設置が予定されている港湾部等の多核種除去設備(ALPS)処理水の放出に関連した工事状況のレビューを行いました。
  4. 日本政府は、今後ともALPS処理水の放出の安全性レビューにおいてIAEAへの支援を継続し、ALPS処理水の取扱いについて、国際社会のより一層の理解を醸成していく考えです。
(参考1)ALPS処理水

 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されることが想定されている。


発信元サイトへ