外務省・新着情報

令和4年11月21日

 11月21日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。

(声明仮訳)
 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国及び米国のG7外相並びにEU上級代表は、2022年11月18日に北朝鮮によって再び行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)の恥知らずな発射を最も強い言葉で非難する。このミサイル発射は、北朝鮮による国連安保理決議の再度のあからさまな違反である。この無謀な行為は、継続中の核活動の証拠と合わせ、自らの核兵器及びミサイル能力を向上及び多様化させる北朝鮮の決意を明確に示している。それは、国際社会が平和及び安定を求めているにもかかわらず、地域を更に不安定化させている。
 多くの大陸間弾道ミサイル及び無謀にも日本の上空を飛行した中距離弾道ミサイルを含む、2022年に北朝鮮によって行われた前例のない一連の不法な弾道ミサイル発射は、地域及び国際の平和及び安全に深刻な脅威をもたらし、国際的な不拡散体制を損なっている。それらはまた、地域における国際民間航空及び海上航行に危険かつ予測不可能なリスクをもたらしている。
 我々は、北朝鮮が、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で、自らの核兵器及び既存の核計画、並びにその他の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を放棄するとともに、全ての関連する活動を直ちに停止すべきとの我々の要求を改めて表明する。北朝鮮は、核兵器不拡散条約(NPT)上の核兵器国の地位又はこれに関する他のいかなる特別な地位を有することはできず、有することは決してない。我々は、北朝鮮に対し、NPT及び国際原子力機関(IAEA)保障措置に早期に復帰し、完全に遵守するとともに、関連する国連安保理決議の下での全ての法的義務を完全に遵守するよう求める。
 北朝鮮の行為には、国連安全保障理事会により採られる更なる重要な措置の必要性を含め、国際社会による結束した力強い対応が必要となる。我々は、全ての国に対し、北朝鮮に対する全ての国連安保理の措置及び制裁を完全かつ効果的に実施し、緊急の優先事項として北朝鮮からの大量破壊兵器の拡散リスクに対処するよう求める。
 G7は、日本及び韓国への完全な連帯を表明し、北朝鮮に対し、不安定化をもたらす活動を停止するよう強く求める。我々は、北朝鮮に対し、非核化に向けた意味のある対話を再開し、米国、日本及び韓国により繰り返し提示されてきた対話の申し出に応じるよう強く求める。北朝鮮は、自らの資源を、北朝鮮の人々のニーズに応えることではなく不法な大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画に用いることにより、北朝鮮における既に悲惨な人道状況を更に悪化させている。我々は、朝鮮半島の平和及び安全という目標に向け全ての関係するパートナーと取り組むとともに、ルールに基づく国際秩序を堅持することにコミットしている。


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