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令和4年12月6日
表敬を前に、ジェレミー・ファーラー・ウェルカム財団理事長と記念撮影を行う武井外務副大臣
武井外務副大臣が、ジェレミー・ファーラー・ウェルカム財団理事長と懇談している様子

 12月6日、午後3時40分から約20分間、武井俊輔外務副大臣は、訪日中のジェレミー・ファーラー・ウェルカム財団理事長(Sir Jeremy Farrar, Director, Wellcome)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 武井副大臣は、日本がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けた取組を国際社会で主導してきていることに触れつつ、本年5月には、新型コロナ対応の経験を踏まえ新しいグローバルヘルス戦略を策定し、グローバルヘルス・アーキテクチャー(GHA)の構築及びパンデミックを含む公衆衛生危機に対する予防・備え・対応(PPR)の強化、より強靭、より公平、かつより持続可能なUHCの達成を目指している旨述べました。
  2. これに対して、ファーラー理事長は、とりわけUHC達成を中心としたこれまでの国際保健分野における日本の貢献に対する謝意を示すとともに、新型コロナが既存の保健課題に及ぼす影響、新型コロナの影響を踏まえたGHAの構築に向けた国際的な枠組みの強化の必要性につき述べました。
  3. 両者は、明年のG7広島サミットや国連総会UHCハイレベル会合等を見据え、日本発のグローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)の活動に関する協力も含め、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
(参考1)ウェルカム財団

 英国ロンドンに本部を置く、医学研究支援等を目的とする財団法人であり、1936年に米国出身のヘンリー・ウェルカム卿の財産を管理するために設立。人々の生活、保健及び福祉に関する研究への支援を実施し、とりわけ、(1)メンタル・ヘルス、(2)感染症、(3)気候変動と保健の3つの世界的な保健課題に対応することを戦略目標としている。

(参考2)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)

 すべての人が、効果的で良質な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられること。

(参考3)グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund

 低中所得国を中心に蔓延する顧みられない熱帯病(NTDs)、マラリア、結核の治療薬・ワクチン・診断薬の研究開発を支援する官民パートナーシップとして、2012年に、日本政府、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、我が国製薬企業の支援により設立。


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