外務省・新着情報

ウクライナ情勢(ロシア中部基地へのドローン攻撃)

【共同通信 木梨記者】ウクライナ情勢についてお伺いします。ロシア国防省は5日、ロシア国内の二つの国軍基地が、ドローン攻撃を受けたと発表しました。ウクライナによる攻撃との見方もあり、今後、戦闘の一層の激化も懸念されますが、日本政府の見解と受け止めをお願いします。

【小野外務報道官】12月5日、ロシア国防省は、ウクライナ政府が無人機により、ロシア領内の軍用飛行場2か所への空爆を試みたとして、これに対し、ロシア側として、ウクライナ軍司令部及び防衛関連施設、通信・エネルギー施設等に大規模なミサイル攻撃を行った旨発表したと承知しています。
 我が国として、事実関係についてお答えをすることは差し控えたいと思いますが、引き続き、状況を注視してまいります。
 いずれにしても、ロシアの攻撃によりまして、ウクライナ各地において、数多くの市民が犠牲になっていることを、極めて深刻に受け止めています。民間人や民間施設への攻撃は、明らかな国際人道法違反であり、断じて正当化できないものです。
 我が国として、改めて、これを強く非難をいたします。

米豪「2+2」

【毎日新聞 青木記者】米国のワシントンで、米豪の「2+2」が、現地6日ですか、開かれたということで、その中で、米豪の軍事演習への自衛隊の参加拡大、これを求めていくことで一致をしたと。こうしたことが決まった、話し合われたことについての日本政府としての評価、それと、今後どのように対応されていくか、これを聞かせてもらいたいと思います。

【小野外務報道官】日米豪は、地域の平和と安定のための安全保障・防衛協力を推進してきています。日豪両国は、本年10月の「安全保障協力に関する日豪共同宣言」におきましても、それぞれの米国との同盟は、日豪の安全保障及びインド太平洋の平和と安定に不可欠な柱で、3か国の協力の深化が不可欠であるとの認識を既に示したところです。
 こうした観点から、今回の米豪の「2+2」におきまして、3か国の協力の強化について一致したことを日本としても歓迎しています。
 今週9日に行われる予定となっています日豪の「2+2」におきましても、日豪や日米豪の協力を積極的に進めていくことを確認したいと考えています。

「東京-北京フォーラム」(王毅中国国務委員によるビデオ・メッセージ)

【朝日新聞 髙橋記者】今日午前にありました「日中フォーラム」について伺います。中国の王毅(おう・き)外相が、ビデオ・メッセージを寄せまして、その中で、「香港・新疆・台湾問題は中国の内政であり、日本側は干渉すべきでない」という主張をされました。これについての日本政府の見解をお願いいたします。

【小野外務報道官】王毅中国国務委員兼外交部長の発言の一々に、私(小野外務報道官)の方からコメントすることは差し控えたいと思います。
 その上で申し上げれば、日中間には、様々な可能性とともに、依然として現在でも数多くの課題や懸案があります。
 今後とも、中国との間で、首脳並びに外相レベルを含めたあらゆるレベルで、緊密に意思疎通を行い、主張すべきは主張し、中国側に対し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案も含め、対話をしっかりと積み重ね、共通の課題については協力をすると、そういった「建設的かつ安定的な関係」の構築を、双方の努力で進めていきたいと考えています。
 これが我が国としての揺るぎない立場です。

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