外務省・新着情報
令和4年12月13日
12月13日（現地時間同日）、カザフスタン共和国の首都アスタナにおいて、山田淳駐カザフスタン共和国日本国特命全権大使とスフロブ・ホジマートフUNDPカザフスタン常駐臨時代表代理（Mr. Sukhrob KHOJIMATOV, UNDP Resident Representative ad interim in the Republic of Kazakhstan）との間で、供与額5億8,400万円の無償資金協力「第二次中央アジアにおける暴力的過激主義防止のためのコミュニティ強靭化及び域内協力促進計画（UNDP連携）」に関する書簡の交換が行われました。
- 中央アジアは、アフガニスタンと長い国境を接し、暴力的過激主義の影響を受けやすい地政学的リスクを有しています。中央アジア地域からは5,000人以上のテロ戦闘員がシリア、イラクに渡航しており、域内外で中央アジア出身の青年層によるテロが多発しています。コロナ禍の拡大及びウクライナ情勢の長期化により、中央アジア地域では物価の高騰や雇用状況等の悪化が見られ、脆弱な状況に置かれた中央アジアの青年層が暴力的過激主義に引き込まれないようにするための対策の必要性が一層高まっています。
- この計画は、中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタンに対し、暴力的過激主義防止に関する中央・地方政府の能力向上支援、青年層に対する技能訓練、就労支援及び社会参加促進支援等を行うものです。
- この協力により、中央アジア5か国の青年への暴力的過激主義の浸透の予防を通じた社会の安定化及び治安対策強化を図り、もって中央アジア地域の安定及び社会・経済発展に寄与することが期待されます。
（参考）中央アジア各国基礎データ
- （1）ウズベキスタン共和国は、面積44.74万平方キロメートル（日本の約1.2倍）、人口3,440万人（2022年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,960米ドル（2021年、世界銀行）。
- （2）カザフスタン共和国は、面積272.49万平方キロメートル（日本の約7倍）、 人口1,900万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）8,720米ドル（2021年、世界銀行）。
- （3）キルギス共和国は、面積19.85万平方キロメートル（日本の約半分）、人口6 70万人（2022年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,180米ドル（2021年、世界銀行）。
- （4）タジキスタン共和国は、面積14.31万平方キロメートル（日本の約4割）、人 口1000万人（2022年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,150米ドル（2021年、世界銀行）。
- （5）トルクメニスタンは、面積48.8万平方キロメートル（日本の約1.3倍）、人口 620万人（2022年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）7,220米ドル（2020年、世界銀行）。