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2022年12月27日

12月25日(日曜日)及び26日(月曜日)、西村経済産業大臣はサウジアラビアを訪問し、アブドルアジーズ・エネルギー大臣との日サウジ・エネルギー協議を行いました。また、日・サウジ・ビジョン2030投資フォーラムを開催するとともに、ファーレフ投資大臣、ルマイヤンPIF総裁とのバイ会談を行いました。

1.日サウジ・エネルギー協議

2020年、サウジを訪問した安倍元総理とアブドルアジーズ・エネルギー大臣との間で設置に合意された閣僚級の日サウジ・エネルギー協議について、2022年12月25日、西村経済産業大臣とアブドルアジーズ・エネルギー大臣との間でリヤドで開催されました。

同協議において両大臣は、日本にとってサウジアラビアが引き続き最大の原油供給源であり、信頼できるパートナーであることを踏まえ、産油国と消費国の対話と連携を促進することにより、世界の原油市場の安定を支えることの重要性と、世界市場におけるすべてのエネルギーの安定供給を確保する必要性を強調しました。

 

両大臣は、循環型炭素経済(CCE)およびカーボンリサイクルの分野、ならびにクリーン水素及び燃料アンモニアの分野における2つの協力覚書を締結しました。両大臣はまた、経済産業省とサウジアラムコ社との間の戦略的備蓄協力の新たな3年間の延長を歓迎しました。さらに、カーボンニュートラル社会を実現するためには、CCE及びカーボンリサイクル技術の効果的な普及を通じて、エネルギー源ではなく、CO2排出に焦点を当てることの必要性が強調されました。

 

両大臣は、それぞれの比較優位を生かした現地化戦略を通じてグローバルサプライチェーンを多様化するために、日本企業によるサウジアラビアのエネルギー市場への投資と参入を歓迎しました。両国はまた、石油化学分野での潜在的な連携について議論しました。さらに、電力、再生可能エネルギー、省エネルギーおよびイノベーションの各分野において、両国間の協力を継続する意向を表明しました。

2.日・サウジ・ビジョン2030ビジネス・フォーラム

今回の日・サウジ・ビジョンビジネスフォーラムには、重工業、商社、銀行等の大企業及びスタートアップなど60社・150名以上の日本企業ミッションが参加しました。

フォーラム冒頭の基調講演で西村大臣は、改めて原油の安定供給等エネルギー安全保障面での日サウジ関係の重要性について述べるとともに、サウジアラビアの指導層が推進する経済社会改革や巨大プロジェクトが中東地域の新たな成長のドライバーとして、かつ世界的なカーボンニュートラルの潮流を実現するものとして一層重要になっている旨述べました。その上で、「日・サウジ・ビジョン2030」に基づくこれまでの協力関係を更に拡大・深化させるべく、環境、モビリティ、AI、観光、サステナビリティといった幅広い分野にわたる12社のスタートアップ企業が今回同行したことに触れ、本フォーラムが協業を一層加速化させる機会となることへの期待を述べ、経済産業省として企業の取り組みを後押しする旨述べました。

 
 

3.バイ会談

(1) ファーレフ投資大臣とのバイ会談

ファーレフ投資大臣との会談では、日サウジ・ビジョン・ビジネスフォーラムが成功裡に開催されたことを歓迎し、スタートアップを含めた両国の企業間の協力強化について意見交換を行いました。

(2) ルマイヤンPIF総裁とのバイ会談

ルマイヤンPIF総裁との会談では、今回のサウジアラビア訪問に、eSports/ゲーム、バイオ、AI、モビリティ等幅広い分野の有望なスタートアップ企業等が同行し、PIFの上級幹部へのプレゼンテーションの機会が設けられたこと等に言及しつつ、今後の協業について意見交換しました。また、会談にはNEXI及びJBICの同席を得て、金融分野における更なる協力について議論しました。

担当

  • <エネルギー関係>

    資源エネルギー庁国際課長 長谷川
    担当者:枝、山田

    電 話:03-3501-0598(直通)

    資源エネルギー庁資源・燃料部
    石油・LNG企画官 渡邉
    担当者:野尻、吉田

    電 話:03-3501-2773(直通)

  • <日・サウジ・ビジョン2030、バイ会談関係>

    通商政策局中東アフリカ課長 三宅
    担当者:長崎、橋本、大澤

    電話:03-3501-2283(直通)

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