外務省・新着情報

令和5年1月4日

 小渕優子衆議院議員(日・ブラジル国会議員連盟副会長)は、12月29日から1月2日にかけて特派大使としてブラジルを訪問し、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ新大統領(H.E. Mr. Luiz Inácio Lula da Silva, President of the Federative Republic of Brazil)の就任式典に参加したほか、サンパウロ及びクリチバを訪問したところ、概要以下のとおりです。

1 サンパウロ(12月29日、30日)

(写真1)開拓先没者慰霊碑への献花の様子
(写真2)ブラジル日本文化福祉協会(文協)主催歓迎レセプションでの記念撮影の様子
  • (1)小渕特派大使は、開拓先没者慰霊碑への献花、日本館の視察、群馬県人会会館訪問、ブラジル日本移民史料館の視察等を行いました。また、ブラジル日本文化福祉協会(文協)主催歓迎レセプションが開催され、石川文協会長の挨拶に続き、小渕特派大使が様々な団体の関係者を前に挨拶しました。小渕特派大使は、18年ぶりにブラジルを訪問し、サンパウロの日系社会の方々に再会できて嬉しい旨述べるとともに、ブラジルの日系社会の貢献はブラジルにおける日本に対する信頼の礎となっており、日系社会が日本とブラジルの両国の友好関係の深化に尽力していることについて謝意を述べました。
  • (2)また、小渕特派大使はジャパン・ハウス サンパウロ(JHSP)を訪問するとともに、日系社会と縁の深いサンタクルス日本病院を視察し、関係者と意見交換をしたほか、同病院に派遣されているJICAボランティアの方々との懇談を行いました。
(写真3)サンタクルス日本病院を視察する小渕特派大使の様子

2 クリチバ(12月30日、31日)

(写真4)クリチバ日伯文化援護協会での記念撮影の様子
(写真5)平成と刻まれた天皇皇后陛下御来伯記念碑の前での記念撮影の様子

 小渕特派大使はクリチバ日伯文化援護協会及びパラナ日伯商工会議所を訪問し、各団体の関係者との意見交換を行いました。また、クリチバの日系社会関係者と懇談し、日本と日系社会の連携のあり方等について意見交換を行いました。
 小渕特派大使から、パラナ州の訪問も18年ぶりであり、再び訪問することができ嬉しく思う旨述べ、日系社会側からも小渕特派大使のクリチバ訪問に歓迎と謝意が示されました。

(写真6)記念撮影の様子

3 ブラジリア(12月31日、1月1日、2日)

  • (1)1月1日、連邦下院議会本会議場でブラジル大統領就任式が行われ、ルーラ大統領が就任演説を行いました。小渕特派大使は、フェルナンデス・アルゼンチン大統領やボリッチ・チリ大統領等の中南米各国の首脳や、フェリペ6世スペイン国王やソウザ・ポルトガル大統領、シュタインマイヤー・ドイツ大統領等の他の地域からの代表者をはじめとする各国要人とともに、本就任式に出席しました。続いて、大統領府において新大統領挨拶等が行われ、外務省イタマラチ宮において新大統領主催レセプションが開催されました。
     
  • (2)小渕特派大使は、ヴィエイラ外務大臣と約30分間会談しました。小渕特派大使からは、ルーラ大統領及びヴィエイラ外相の就任に祝意を表しつつ、岸田文雄内閣総理大臣からルーラ大統領への祝意を伝達する親書を手交しました。また、小渕特派大使から、エネルギー・食糧危機をはじめ現下の国際社会が直面する課題に言及しつつ、ブラジルは民主主義、自由、法の支配等の基本的価値を共有する「戦略的グローバル・パートナー」であり、日本として新政権とも、経済面や国際的な課題への対応において協力を更に強化していきたい旨述べました。ヴィエイラ外務大臣からは、小渕特派大使のブラジル訪問を歓迎するとともに、貿易、投資、科学技術や国際的な課題への対応における日本との協力への期待が述べられ、新政権としても、今月予定されている林外務大臣のブラジル訪問や、議員交流の促進を含め、日本との関係を強化していきたい旨発言がありました。
  • (3)その他、小渕特派大使は、ブラジル日本議員連盟議員や日系団体関係者とも懇談を行い、日本と日系社会の連携強化及び交流の拡大や日系社会において次世代を担う若者や女性の更なる活躍等について意見交換を行いました。
(写真7)記念撮影の様子
(写真8)連邦下院議会本会議場での記念撮影の様子
(写真9)ヴィエイラ外務大臣との会談の様子
(写真10)ブラジル日本議員連盟議員や日系団体関係者との記念撮影の様子

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