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令和5年1月4日
ブエンロストロ・メキシコ経済大臣と林外務大臣の様子
林外務大臣とブエンロストロ・メキシコ経済大臣との会談の様子

 現地時間1月4日午後5時(日本時間5日午前8時)から約1時間15分間、メキシコ合衆国を訪問中の林芳正外務大臣は、ラケル・ブエンロストロ・メキシコ合衆国経済大臣(H.E. Ms. Raquel Buenrostro, Secretary of Economy of the United Mexican States)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、ブエンロストロ経済大臣の大臣就任への祝意を述べるとともに、日本とメキシコの経済関係が近年飛躍的に拡大し、自由で公正な経済秩序の構築においても連携している点を強調し、経済分野での協力関係を一層強化したい旨述べました。ブエンロストロ経済大臣から、林大臣のメキシコ訪問を歓迎するとともに、両国の経済関係を強化していきたい旨述べました。
  2. 両大臣は、2005年の日墨経済連携協定(EPA)の発効以降、両国間の貿易量は2倍、進出日系企業は4倍と大きく発展していることを歓迎するとともに、近年の国際情勢の変化に伴う経済的機会や日メキシコ経済の更なる発展のための取組について意見交換しました。
  3. 林大臣から、第32回日墨経済協議会の開催やアエロメヒコ航空の直行便の再開等を通じて、ポスト・コロナに向け、両国経済界の連携も再活発化することに期待を示したところ、ブエンロストロ大臣からも賛意が示され、日本からの一層の投資拡大への期待が表明されました。
  4. 林大臣から、中長期的視点から投資の法的安定性及び予見可能性が重要である点を指摘した上で、特に、エネルギー分野における法的安定性の確保に期待している旨伝えました。これに対して、ブエンロストロ経済大臣からは、メキシコ政府の進める再生可能エネルギーの活用も含めたエネルギー分野における改革の取組等について説明があるとともに、引き続きビジネス環境改善に取り組んでいきたい旨の発言がありました。
  5. 両大臣は、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)について意見交換を行い、協定のハイスタンダードを維持していくべく緊密に連携していくことで一致しました。また、太平洋同盟の枠組みにおいても、メキシコの議長国としての取組の成果を評価するとともに、引き続き、共に成長するパートナーとして、官民双方の関心分野において協力を進めていくことを確認しました。

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