外務省・新着情報

令和5年1月5日
日・メキシコ外相会談
日・メキシコ外相会談風景

現地時間1月5日正午(日本時間6日午前3時)から約1時間、メキシコ合衆国を訪問中の林芳正外務大臣は、マルセロ・ルイス・エブラル・カサウボン・メキシコ合衆国外務大臣(H.E. Mr. Marcelo Luis Ebrard Casaubón, Secretary of Foreign Affairs of the United Mexican States)と会談し、続いて、両大臣は、共同記者発表を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、本年の日本とメキシコの外交関係樹立135周年を共に祝いつつ、人的交流や学術交流、科学技術協力等を通じた二国間関係強化のみならず、太平洋同盟との協力や国際場裡における連携を深めていきたい旨述べました。これに対して、エブラル大臣からも、両国間の往来の再活性化の機会を生かし、交流の更なる発展に二国間で取り組んでいきたい旨述べました。
  2. 林大臣から、昨今の世界情勢の変化により、サプライチェーンの再構築・強靱化の観点から、メキシコが投資先として改めて注目されている旨述べるとともに、DXやGX分野を含め、今後の協力の可能性に言及しました。エブラル大臣は、メキシコの様々な可能性を強調し、日本からの更なる投資が行われることへの関心が表明されました。
  3. また、林大臣は、日本企業が中長期的視点から投資を行う上で、法的安定性及び予見可能性が重要である点を指摘し、特に、エネルギー分野における法的安定性の確保に期待している旨述べました。これに対し、エブラル大臣は、重要なパートナーである日本の関心に留意して対応を引き続き検討していきたい旨述べました。
  4. 林大臣は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化の重要性に触れた上で、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け「戦略的グローバル・パートナー」であるメキシコと緊密に連携したい旨述べました。また、両大臣は、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)についても意見交換を行い、協定のハイスタンダードを維持していくべく緊密に連携していくことで一致しました。
  5. 両大臣は、ウクライナ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、中南米情勢、国際社会における諸課題について意見交換を行い、今後とも連携していくことを確認しました。
  6. 外相会談後に行われた共同記者会見において、林大臣は、メキシコ側の発言を受けて、今回の訪問通じて、両国間の幅広い分野での協力を確認できたことは、時宜に適ったものであり、今後とも両国関係が一層強固になることを期待する旨述べました。

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