林外務大臣のサンパウロ訪問

　林大臣から、日本とブラジルは経済面で相互補完的な関係にあり、約2億人の巨大な消費者市場は更なる発展が期待されており、両国の経済関係強化には大きなポテンシャルがある旨述べました。日本企業関係者より、各企業の事業展開の現状や課題等について説明があり、ブラジルのビジネス環境の整備に向けた日本政府からの支援及び日メルコスールEPAの交渉開始等について要望がありました。

　林大臣は、ブラジル日本都道府県人会連合会幹部の案内の下、開拓先没者慰霊碑への参拝・献花を行いました。

　林大臣は、ブラジル日本文化福祉協会（文協）幹部の案内の下、純和風の家屋内を視察しました。また、日本館とサンパウロ日系社会を巡る歴史について説明を受けました。

　林大臣はブラジル日本移民史料館を訪問し、文協幹部から、日本人によるブラジル移住の歴史、移住者の生活の様子、日本人移住者がブラジル農業の発展に果たした役割等について、展示物を見物しつつ説明を受けました。

　林大臣は、文協ビルにて開催された歓迎式典に出席しました。石川文協会長の挨拶に続き、林大臣が約30名の様々な団体の関係者を前に挨拶しました。林大臣は、世界最大である約200万人の日系社会があるブラジルにおいて、日系人は日本とブラジルの友情の架け橋として活躍されており、日系社会のこれまでの活躍と貢献に敬意を表する旨述べました。その上で、林大臣から、日本政府として日系人の連携を一層強化する考えであり、日系医療団体や日系農業団体等に対する協力や、外務省内に「中南米日系社会連携推進室」を設置することを決定した旨説明するとともに、若い世代を含む日系社会のネットワーク作りを支援していく意向を表明しました。その後、林大臣は出席者と懇談を行いました。

　林大臣はジャパン・ハウス　サンパウロ（JHSP）を訪問し、JHSP館長の案内の下、建物内の展示等を視察しました。