外務省・新着情報

令和5年1月13日

 1月12日(現地時間同日)、トーゴ共和国の首都ロメにおいて、一方井克哉駐トーゴ共和国日本国特命全権大使(コートジボワール共和国にて兼轄)とズレアトゥ・カサ=トラオレ・トーゴ共和国公共工事大臣(H.E. Ms. Zouréhatou KASSAH-TRAORE, Minister of Public Works of the Republic of Togo)との間で、供与限度額7,900万円の無償資金協力「ソコデ市バイパス道路建設計画(詳細設計)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. トーゴの首都ロメからブルキナファソの首都ワガドゥグまでを繋ぐトーゴ・ロジスティックス回廊は、同国を南北に縦断する国道1号線と国道17号線とで構成されており、近隣内陸国に対する物流の生命線です。国道1号線では、ソコデ市の北部に位置するカラ市北部から急カーブや急勾配の山岳道路区間が続き、大型トラック等の通過や雨期の洪水により同区間の路面の損傷が激しくなっています。ソコデ市から分岐する国道17号線では、大型の貨物輸送車両を含む通過交通量の増加も今後予想されており、ソコデ市内の渋滞に伴う物流の停滞や歩行者・二輪車との交通事故の増加等も懸念されています。
  2. この協力は、国道1号線と国道17号線の分岐点があるソコデ市の市街地を迂回するバイパス道路を建設することにより、ソコデ市街地の通過交通量の抑制、国道17号線の利用促進を通じた渋滞発生の回避及び交通安全の強化並びに同国北部及び周辺国への交通・物流の円滑化を図り、もってトーゴの回廊開発を通じた持続的経済成長の促進と基礎的社会サービス強化を通じた貧困削減・格差是正に寄与するものです。
  3. 我が国は、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を支持するとともに、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の機会に、西アフリカ成長の環を含む3重点回廊におけるインフラ整備による物流改善を日本の取組の一環として示しており、この協力はこういった取組を具体化するものです。
(参考)トーゴ共和国基礎データ

 トーゴ共和国の面積は約5.43万平方キロメートル(日本の約6分の1)、人口は848万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は980米ドル(2021年、世界銀行)。


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