外務省・新着情報

令和5年1月13日

 1月13日(現地時間同日)、バヌアツ共和国の首都ポートビラにおいて、武井俊輔外務副大臣の立ち会いの下、千葉広久駐バヌアツ共和国日本国特命全権大使と、ジョサム・ナパット・バヌアツ共和国外務・国際協力・貿易大臣(Hon. Jotham Napat, Minister of Foreign Affairs, International Cooperation and External Trade of the Republic of Vanuatu)との間で、供与額1.96億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. バヌアツは、約80の島々からなる群島国であり、人の移動や物資輸送の多くが島々間の海運サービスに依存しています。しかしながら、国際港、国際航路及び離島間の国内航路において、港内の案内船や航路標識等が十分に整備されていないことが課題となっています。
  2. この協力では、バヌアツ政府に対し、港湾安全管理機材を供与することにより、安全で安定的な海上輸送を確保することで国内外の流通の維持・拡大を図り、もって同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、2021年7月にテレビ会議方式により開催した第9回太平洋・島サミットにおいて、「法の支配に基づく持続可能な海洋」を含む支援の重点分野を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
(参考1)バヌアツ共和国基礎データ

 バヌアツ共和国は約1万2,190平方キロメートル(新潟県とほぼ同じ大きさ)、人口は約31万人(2021年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は3,140米ドル(2021年、世界銀行)。

(参考2)第9回太平洋・島サミット

 2021年7月2日、テレビ会議方式により、菅総理大臣(当時)とナタノ・ツバル首相の共同議長の下、第9回太平洋・島サミット(The Ninth Pacific Islands Leaders Meeting: PALM9)が開催され、日本、島嶼14か国(ツバル、クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ)、豪州、ニュージーランドに加え、ニューカレドニア及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。バヌアツからは、ボブ・ロウマン首相(当時)が参加した。
 我が国は、PALM9において、「太平洋のキズナ政策」の下、(1)新型コロナウイルスへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、(5)人的交流・人材育成の5つを重点分野とし、今後3年間に、しっかりとした開発協力の継続と5,500人以上の人材交流・人材育成を実施することを表明した。 


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