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令和5年1月13日
ハリス副大統領の出迎えを受けている岸田総理大臣 ハリス米国副大統領との朝食会(写真提供:内閣広報室)
朝食会を前に、岸田総理大臣がハリス副大統領と懇談している様子 ハリス米国副大統領との朝食会(写真提供:内閣広報室)

 現地時間1月13日午前10時(日本時間14日午前0時)から約60分間、米国・ワシントンD.C.を訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、カマラ・ハリス米国副大統領(The Honorable Kamala Harris, Vice President of the United States of America)の招待に応じ、副大統領公邸で朝食を共にしながら意見交換を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、総理大臣として初めて米国・ワシントンD.C.を訪問している、本朝食会が今次訪問初の公式行事となる、お招きいただき感謝する旨述べたのに対し、ハリス副大統領から、岸田総理大臣の訪米を歓迎する、昨年9月の訪日時及び同11月のバンコクでのAPEC首脳会議の際に引き続きお会いでき嬉しく思う旨述べました。
  2. 岸田総理大臣から、日米両国が近年で最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している中、我が国として、昨年12月に発表した新たな国家安全保障戦略等に基づき、反撃能力の保有を含む防衛力の抜本的強化に取り組んでいく旨述べたのに対し、ハリス副大統領から、全面的な支持を得ました。その上で、両者は、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことの重要性で一致するとともに、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて、引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。
  3. 両者は、中国や北朝鮮等の地域情勢について意見交換を行い、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。また、岸田総理大臣から、拉致問題の即時解決に向けた米国の引き続きの理解と協力を求め、ハリス副大統領から、改めて全面的な支持を得ました。
  4. 両者は、今般「日・米宇宙協力に関する枠組協定」の交渉が完了し、本13日に同協定の署名が行われることを歓迎した上で、我が国の国家安全保障戦略や11日の日米安全保障協議委員会(「2+2」)でのやり取りも踏まえた宇宙の安全保障に関する取組を含む、宇宙分野での日米協力を一層推進していくことで一致しました。
  5. 両者は、本年は日本がG7、米国がAPECの議長国を務める中、こうしたモメンタムを活用しつつ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・発展に向け、引き続き日米で国際社会を主導していくことで一致しました。

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