外務省・新着情報
1月9日、秋本外務大臣政務官は、パキスタン洪水被害に関する支援国会合の開催に合わせ、ジュネーブを訪問しました。この訪問の概要は以下のとおりです。
1 パキスタン洪水被害に関する支援国会合への出席
（1）支援国会合での発言
9日、秋本政務官は、ジュネーブで開催されたパキスタン洪水被害に関する支援国会合に出席しました。同会合において、秋本政務官は、日本のこれまでの支援内容を紹介するとともに、日本は2023年以降も、追加支援として、国内手続きを前提に、防災、保健・医療、農業分野を含め、約7,700万ドル規模の支援を行っていくことを表明しました。
シャバーズ・シャリフ・パキスタン首相秋本政務官はまた、閣僚級の会合出席者を対象としてパキスタン政府が主催したハイレベル昼食会にも参加し、各国の代表者と意見交換を行いました。
【参考】パキスタン洪水被害に関する支援国会合
2022年6～9月にパキスタン各地で発生した甚大な洪水被害を受け、パキスタン政府及び国連の共催で2023年1月9日にジュネーブにおいて開催。パキスタン政府からシャリフ首相、ブットー外相等、国連からグテーレス国連事務総長、シュタイナー国連開発計画総裁等が出席したほか、カシス・スイス外務大臣、ミッチェル英外務・開発省担当大臣等、約40か国の当局者や国際金融機関等が出席。会合の目的は、（ア）強靭な復旧・復興・再建計画（Resilient Recovery, Rehabilitation and Reconstruction Framework: 4RF）の発表、（イ）気候変動に強靭なパキスタンを造るための国際的な支援の確保及び長期的なパートナーシップの構築。
2 会合参加国・機関との会談
（1）ミッチェル英外務・英連邦・開発省担当大臣との会談
9日、秋本政務官は、アンドリュー・ミッチェル英外務・英連邦・開発省担当大臣（開発・アフリカ担当）と会談を行い、開発分野において日英で緊密に連携していくことを確認しました。
（2）シュタイナーUNDP総裁との会談
9日、秋本政務官は、アヒム・シュタイナーUNDP総裁と会談を行い、支援国会合の意義について意見交換を行いました。シュタイナー総裁からは、支援国会合への日本の政務官による出席や日本政府からUNDPへの資金協力について謝意が示されました。
（3）水鳥国連事務総長特別代表（防災担当）兼国連防災機関長との会談
9日、秋本政務官は、水鳥真美国連事務総長特別代表（防災担当）兼国連防災機関（UNDRR）長と会談しました。水鳥特別代表からは、国際社会において防災・減災を議論していくことの重要性について言及があるとともに、日本政府からUNDRRへの資金協力について謝意が示されました。
(4) セス国連訓練調査研究所事務局長との会談
9日、秋本政務官は、ニキル・セス国連訓練調査研究所（UNITAR）事務局長と会談しました。会談では、セス事務局長から、広島に事務所を持つUNITARのG7広島サミットへの協力の申し出があるとともに、日本政府からUNITARへの資金協力について謝意が示されました。
（5）ランド米国務省対外援助部長との会談
9日、秋本政務官は、ダフナ・ランド米国務省対外援助部長と会談を行いました。両者は、今後のパキスタン支援のあり方について意見交換を行うとともに、両国間で必要な協力を行っていくことを確認しました。
3 国際機関邦人職員との意見交換
9日、秋本政務官は、国際機関に勤務する邦人職員と懇談し、国際機関における邦人職員数を増加させるための方途について意見交換を行いました。